私は召喚をする!
という訳で到着しました共和国...懐かしい我が家...なんだけどすっごい綺麗なままだなぁ...まるで手入れされているみたいに綺麗だ 誰か居るのかな
「...あら?だれですか?」
「だれ...ん?メリー?」
「あら、マルガ様どうしました?旅に出てるはずでは?」
「メリーこそ...なんでここに?」
共和国に自宅に飛んだと思ったらメリーが居る不思議、休暇を取ってどうしてここに居るんだろう 確かメリーは住み込みだったから確かに休暇を取っても普通ならお城に居るはずだけど...仕事でここに居るのなら休暇を取る必要も無いだろうし 私用で使っているのかな?それだったら悪い事をしたのかも...のんびりしている時に私が来てもゆっくり出来ないだろうし...別の所を探そうかな
「私はですね、休暇を使ってここの手入れをしにきました...なんとなくですが」
「えぇ...休暇を取って仕事したらだめなんだよ?」
「いえ...休暇を取ったのはいいのですがお城に居てもそわそわしてしまうので...それだったらゆっくり自分のペースで掃除が出来るここに来たわけです...まぁ今は暇していますが」
「うーん...邪魔になるよね?ミツキ?別にここ以外の宿でもいいよね?」
「...うん、人目につかないなら...」
「何か悪い事ですか?でしたら私は奥の部屋でのんびり読書をしておきますので大丈夫ですよ」
メリーが子供の遊びぐらいに考えている気がする 私も何をするのかそもそも聞いてないけど... 何をするんだろう? 今日だけでルクロン行ってベスティアに行って最後に共和国、魔法的な疲れは無いけど精神的に少し疲れちゃったな... 今日だけで三つの国を回ったのも私の中で恐ろしい事だけどね それが可能な魔法ってすごい
「...じゃあ私達も部屋に行こう...」
「え?わ、分かった...何するの...」
「...見たら分かるよ...」
「?」
部屋に入るとミツキが懐から硝子のかけらの様な物を4個取り出して地面に置きだした あれ?それってミツキのお父さんが質問してきた『宝玉のかけら』とかいう奴じゃないよね...? 状況証拠で考えると間違いなくそれなんだけど...あれ?聞かれた時普通に知らないって言ってたけど...あれ?
「...ふぅ...」
「...ミツキさん...それって?」
「...どうしてさん付け?...これは宝玉のかけらだよ...それが4個...」
「それで何をする気なのでしょう?」
「...見ていて...」
『宝玉のかけら』に手をかぶせて魔力を通し始めた...何をしているんだろうと思った瞬間に私の知らない魔力がかけらに流れ始めた...これは...九尾の魔力なのかな ただ私にはどうする事も出来ないからただ眺める事しかできなかった もしかしたら止める事も出来たかもしれないんだけどただ眺めていた 魔力が綺麗だったから
「...わぁ...」
「...後は...定着化して...うん、完成...」
魔力を込めた先に出来ていたのは4つのかけらなんかじゃなくて綺麗な球状になっている宝玉だった なんだこれ?これが一体何に使えるんだろう 全然分からないや なんて考えて居たら今度はミツキがその宝玉を抱えて更に魔力を込め始めた ただ込められている魔力はミツキの魔力じゃなくてもう一種類、さっき見た九尾の魔力だった 宝玉に?なんで? よく分からない
「...疲れた...これで終わりだよ...」
「え?...もう終わり?」
「...うん、後はこの宝玉を半日魔力が多い所に置いておくだけだから...マルガ寝る時にこの宝玉抱きしめて?...」
「いいけど...じゃあ今日はここで一泊するって事でいい?」
「...そうだね...私も疲れたし...」
「じゃあちょっとメリーに相談してくるね」
ミツキがベッドに座ったのをみて部屋を出ていきメリーが読書をしている部屋に入る メリーは宣言通り読書をしていたが私が入ってくると視線をこっちにやりどうしたのかと聞いていたので事情を説明する 一泊したいから部屋を使っていいかって聞いたらこの家はどうやら私名義になっているらしい この年で家を持ってるってかなり凄い事だと思うけど...そこら辺は王族様様って感じがするなぁ、ありがたいけど
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