私は転移をする!

 お城に向かっている間少し暇だし考え事でもしておこう そもそも九尾はなんで私達両親に用があるんだろう 私達と関わりを持ちながら二人の王に用がある...うーん、共通点はどっちもパパてって事と王様って事だけだしなぁ... ここからが謎なんだよね 用があるって言っても中身が分からないから...しかも現場を抑えようととしても気づいたら終わっていたし...むむむ...どうにかして目的を見つけないと...


        ◆◇◆◇


 「...着いたよ...」

 「え?もう着いたの?」

 「...ゆっくり来たけど...考え事してたでしょ...」

 「考え事してたけど...全然気づかなかった...」

 「...ほら、さっさと挨拶行くよ、私もお父様とかソウナにただいま言いたいし...」


 ソウナちゃんかぁ...懐かしいなぁ...学校に行ってる時に会った事あるけどしっかりしている子だった 今はどうなっているんだろう、そんなに私と変わらなかったけど...身長とか伸びていたら噛みついてやろう うん、そうしよう


 「...戻った...皆は?...」

 「おかえりなさいませ、お嬢様...王がお待ちです」

 「...父が...?」

 「どうしたんだろう?」


 待っているらしいので少し急ぎつつ向かう、確かに検問の時に名前を使ったから連絡は行くと思ったけど... とにかく向かうしかない 

 案内された場所に向かうとミツキのお父さんが険しい顔をしながら私達の事を待っていた いったいどうしたんだろう?険しい顔というか...怒っている? ちょっとよく分からない


 「...最初から質問で済まないが...ミツキとマルガは『宝玉のかけら』を知っているか?」

 「なにそれ?聞いた事も無い」

 「...私も知らない...それがどうしたの?...」

 「...そうか知らないか...」


 その受け答えをすると無言になりながらこっちを見てきた 凄いプレッシャーだなぁ...親に怒られて罰が悪い時に同じだ 特に悪い事をしてないけど何故か悪い事をした気持ちになっている 


 「...ならいい、よく帰って来た、部屋は借りるか?...」

 「...いえ、大丈夫よ、少し用があるから寄っただけ...マルガの魔法があるから問題は無いわ...」

 「そうか...ふむ...分かった、気を付けるんだぞ?」

 「...ねぇミツキ...用事ってどれくらいで終わるの?...」


 こっそりミツキにだけ聞こえるくらいの声で喋りかける 時間がかかるなら何をしているのか気になるしその間に調べたい 具体的に言うと九尾の魔力痕をどうにかして... そこから調べられると思うんだよね


 「...もう終わってる,.,って言ってる...」

 「嘘でしょ?...」

 「...本当...この後は...一度共和国?...分かったわ...」


 結局何事もなくお城から出て少しぶらぶらしてご飯を食べた後に本当に終わってるよと言われてしまった 私今の所ただ転移して両親に挨拶してる人なんだけど...九尾が何をしたいのか本当に分からない ただこれで九尾が私に言った目的の殆どを終わらしたから後はなんだっけ? ミツキが共和国に行きたいって言ってるから共和国に行って終了...なのかな よく分からないけどここまで来たら共和国に行って何が起こるのか見てみよう 結局なんで王様達に用事があったのか分からなかったし...!

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