私は観光に行く!①

 「...じゃあここって魔族が沢山居るの?」

 「案外そうでもないみたい、流石に人族は少ないけど獣人やエルフも居るわよ?」

 「へぇ...エルフが居るのは少し意外...」

 「...でもそんなに人口は多く無さそう...やっぱり国に居るのかも...」

 「ふーん...観光してきてもいい?...」

 「...落ち着いて?...さっきも言ったけど...もう夜だから...」

 「あっ...そっか、でも私全然眠くない...どうしよう?」

 「それは先に寝ちゃったマルガのせいでしょ?」

 「まぁそうだけど...」

 「今日は大人しくして明日観光してみれば?一応宿は三日取ってあるから」

 「...なんなら一緒に美味しいご飯でも探す?...」

 「じゃあ明日まで待とうかな...またベッドに入ってたらもしかしたら眠るかもしれないし」


 眠る気は無いけどもしかしたら寝れるかもしれないし取り合えずまたベッドに戻って横になっておこう ベッドはふかふかだから眠っているだけで気持ちいいし時間は勝手に過ぎるでしょ...!


      ◆◇◆◇


 完全に寝てしまっていた、正直眠る気持ちなんて無かったんだけどふかふかのベッドとミツキの尻尾が気持ちよくて寝てしまった...ミツキの尻尾は気持ちよすぎて簡単に眠ってしまう、あの枕があるのならいつでも快眠なんだろうね


 「...んん...」

 「マルガ寝すぎじゃない?もうそろそろお昼になるわよ?」

 「嘘でしょ...リーアの嘘には騙され無いよ...」

 「...ふわぁ...眠いね...」

 「ミツキも寝すぎとは言わないけど少し長いわよ?」

 「...ん...次から善処する...マルガと寝ると少し長く寝てしまう...」


 今日はミツキと一緒に観光して美味しいご飯を探しに行く、ここのご飯がどんなのか知らないけど楽しみ、ただ知り合いとか居ないから何がおすすめとか全く分かんないんだよね...まぁそれも込みで探しに行って冒険したい


 「リーアは何があるか知ってるの?」

 「まぁある程度は...言わない方がいい?」

 「うん、あんまり何も言わないで欲しいかも、ちょっとわくわくして食べたいから」

 「なら言わない様にするわ、ミツキもそれでいい?」

 「...マルガがそれでいいのなら...マルガに合わせる...」


 よし、朝の支度をしてさっさと街に繰り出そう、正直昨日から何も食べてないからお腹がペコペコだし今なら二食ぐらいなら食べれる気がする...気がする!


 「...何があるのかな...」

 「ねぇミツキ...さっきからすっごい見られている気がするんだけど...気のせい?」

 「...気のせいじゃないけど...気にしなくてもいいんじゃない?...」

 「そうかな...何故か皆驚きの目で私を見るんだけど...」

 「...まぁ考えたら分かるから...料理屋に着くまでに考えてみたら?...」

 「え?...うーん」


 考えたら分かるって事は案外簡単な事なんだろう...え?寝ぐせついてるとか?でも支度する時にちゃんと確認したしなぁ、もしくわ洋服が変とか?でも変だったらミツキとかが直してくれると思うしなぁ え、何だろう...本当に分かんない


 「...分かんないんだけど、教えてほしい」

 「...しょうがない、ここにいる人達はある程度は魔族でしょ?...」

 「うん、そうだね」

 「...そこに魔力の量がお化けみたいな子が来たらどう思う?...」

 「...驚きながら見る...」

 「...そういうこと...」


 なるほど、説明されると確かに...ってなっちゃう でも私からしたらあんまり魔力を可視化してないから誰がどれくらい魔力を持っているとかあんまり知らないんだよね、だって魔力の量知っても何も意味ないし...まぁびっくりしている原因は分かったし別にいいか

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