私は買い物に行く!

「おはよう!なんでマルガちゃんとミツキが手を繋いで登校してるの!」

 「き、昨日ミツキさんが私の家にお泊りしたから一緒に登校したんです..」

 「えっ?...事件だ!事件!」

 「...ええ?」

 「教室で会見だ!皆に知らせてやろ!」

 「ちょ、ちょっと待ってよカエデさん!」


 カエデさんは恐ろしいスピードで校舎に入っていってしまった...会見って何するの?というか何が事件なの?..お泊りした事?確かにまだ会って一日だけど...なんで会って一日の相手に婚約申し込まれて泊まらせているんだろう?自分で分からなくなった


 「あっ、ちょっと時間あるので図書館行ってきますね?」

 「...わかった...ちゃんと教室に来てよ?...」

 「任せてください!」

 「...不安...」


 ちょっと読めた本を返すだけなのに何が不安なのだ...


 「ヘルメスさん、返しに来ました」

 「おっ、ちゃんと来れて偉いね猫ちゃん、じゃあ処理をするから返したい本を出して?」

 「はいっ」


 私は鑑定魔法の本と妖精魔法の本と古代魔法の本を机に置いて本を見に行く ヘルメスさんはまた本に記録をしている ちょっと気になったから本を見に行ってもいいよね?


 「...おおぉ...付与魔法の本もある...珍しいって言ってたのに...ここは何でもありそうだなぁ..」

 「処理は終わったよ、猫ちゃんは気になる本があるなら読んでいったら?」

 「えっ..でも私今読んだら遅刻しそうなんですけど..読みふけてしまって..」

 「大丈夫大丈夫、私がちゃんと時間になったら呼んであげるから、読んでおきなさい?」

 「...じゃあお言葉に甘えて...」


        ◆◇◆◇


 「.....マルガ?...」

 「......」

 「...マルガー?...」

 「.....」

 「...(きゅっ」

 「ひにゃっ!?だ、誰ですか尻尾を握ったの!...て、あれ?ミツキさん?なんで?」

 「...ちゃんと教室来るって言ったのに...何してるの?...」

 「あれ?まだ時間大丈夫ですよね?...」

 「..今お昼休み...マルガ午前の授業全部さぼった...」

 「あれ!?ヘ、ヘルメスさんは!?...呼んでくれるって言ったのに...!」

 「...ヘルメスさんは呼び掛けても反応が無いから諦めて仕事してるわよ...」

 「うぐ...」

 「取りあえず教室行くわよ...」

 「はい...」


 どうやら図書館に籠ってしまったせいで午前の授業を全部ぶっちしてしまったみたいだ どうかドロシーかメリーには連絡が行きませんように どうか


 「...ちゃんと責任持って連れてきた...目を離した私の責任...」

 「あっ、ミツキさんありがと~」

 「..ごめんなさい..」

 「マルガさん?今回は大目に見ますけど次回からはちゃんと成績に乗せますからね...あっ、因みに保護者には連絡しました」

 「そんな!?..ど、どっちが出ました?優しい系とちょっとガサツ系...」

 「メリーさんとドロシーさんですか?両方に連絡済みですよ?」

 「...お家帰りたくない...」

 「まぁまぁそんなことより!朝の続きをしよ!」

 「...何かありましたっけ?」

 「ミツキがマルガちゃんの家にお泊りした話だよ!」

 「えっ」

 「あらあら?」


 その話を聞いてシルフィ先生とリウムさんがとっても楽しそうにニヤニヤし始めた なんか嫌な予感がする


 「...つまり出会って一日でゴールイン?」

 「そういうことだよね?」

 「そういうことですねぇ」

 「違うから!そんな事はしてないから!」

 「そんな事ってどんな事ですか?詳しくお願いしますマルガさん~」

 「くっ..リウムさんはこんな人じゃないと思ってたのに..ツバキさん助けて!」

 「...飛び火して欲しくないからまた今度ね」

 「そんな!?」

 「...これでクラス公認...」

 「さらっと恐ろしい事言わないでください!


 皆ひどい というか私3歳 ゴールインって何するのよ せめて後10年は待ってほしい あれ?あと十年待ったらミツキさんが25歳で私が13歳...恐ろしいほどの犯罪の匂いがする....


 「今日は午後の授業無いからご飯食べたらさっさと帰ってね~」

 「あれ?そうなんですか?...余った時間どうしよう...」

 「...さっき話してたけどツバキと話してたけど...マルガも買い物来る?」

 「買い物ですか...うーん...」

 「マルガちゃん買い物来ないならミツキが責任持って家まで送り届けるけど」

 「行きましょう!」


 こうなったら出来るだけ遅く帰って時間を稼ごう めんどくさい事と怖い事は未来の自分が頑張ってくれるはずだからね

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