私は情報収集をする!②

 「...んむ...美味しい」

 「...そうだね...」

 「ここで大正解...美味しすぎてここに住みたい...!」

 「...あんまりはしゃぐと周りに見られるよ...」

 「それくらい美味しいからしょうがない...」


 ここの朝ごはんはとっても美味しくて何個か空間魔法にお持ち帰りしたい...ルクロンの時から美味しい物を空間魔法に入れて後で食べようなんて思ってるけど結局毎日美味しい物を食べているから空間魔法に料理が溜まるばかり...お菓子はどんどん消費しているんだけど料理ってなるとあんまり食べる機会が無いんだよね...それでも貯めてしまうよね


 「おいひぃ...」

 「...」

 「...ん?なんでこっち見てるの?何かついてる?」

 「...んー?...可愛く食べてるから見てるだけだよ...」

 「!?...変な事言うなぁ!」

 「...事実なのに...」

 「うるさい...ほら早く行くよ!」


 ミツキが変な事いうからご飯を食べる気が無くなったよ...こうなったらさっさと冒険者ギルドに行って情報収集をしよう...昨日のお姉さんが居たら話がそのまま進んで楽なんだけどなぁ それに美人だったから話していて楽しいしね


 「...あぁ...今日宿に帰ったら前の分のお仕置きしてあげるね...」

 「にゃ!?忘れていたのに...どうして思い出したのよ...!」

 「...なんでか知らないけどマルガが美人と話したそうにしていたから...ピンときた...」

 「どうしよう...宿から出たく無くなったし...あー...もう」

 「...早めに行って宿に戻ったらお楽しみだね...」

 「...知らない知らない!行こ!」


 さっさとギルドへ向かって魔の森に関するお話を聞こう 出来る事なら出てくる魔獣だったり植物だったり...後は道とかあるのかな?後そもそもグリードって私達が向かっていいのかな? まぁそこも含めて話を聞きにいこっか


          ◆◇◆◇


 「...まさか道をまっすぐ行くだけのギルドで道に迷う猫が居るとは思ってもいなかった...」

 「うるさい!...迷うときは迷うの!」

 「...まぁいいよ...今日も頑張ってねマルガ...」

 「...うぐ...そうだった...どうしても私がしないとだめ?」

 「...お仕置き減らして欲しいなら?...」

 「頑張ります!」


 という訳でギルドへと向かう、朝早いと人は少ないのか依頼書を見ている人が一人いるだけでそれ以外は皆ギルドの従業員みたいだね 


 「あ、昨日の...?」

 「お姉さん、昨日ぶりです」

 「聞きたい事を聞きに来たの?今は暇な時間だから何でも聞いてちょうだい~」

 「えーと...魔の森のお話と...グリードへの道のりを聞きたくて...」

 「!...グリードに行きたいのなら目的を教えて貰ってもいいですか?...」

 「?...旅で色んな所に行きたくて...行ったことない国に行こうかなと...」

 「なるほど...グリードは国に入れるかどうかはそもそも運ですしもしかしたら魔の森で死んでしまうかもしれません...それでも行きますか?」

 「はい、そこらへんは大丈夫です」

 「...なるほど...えーとそれで...魔の森でしたね、簡単な説明とかでも大丈夫ですか?」

 「はい!」

 「そうですねぇ...まず魔の森は魔力濃度がとても高く普通に人間なら方向感覚が狂います、見た所魔法使いの様ですが...魔力酔いにだけ気を付けてください」

 「...にゃるほど?」

 「そして魔の森に居る魔獣は基本魔力が高く弱い魔法なら聞きません、高威力の魔法を使うか物理的に攻撃する事をおすすめします」

 「ふむふむ...グリードに向かう道とかってありますか?」

 「無いですね、それに地図とかも綺麗に出来ているのが無いので本当に運ですね、だから私達ギルドの意見としてはおすすめしない、ですね」

 「ふーむ...ありがとうございます!」

 「本当に行く気なんですか?...ちょっと...やめておきません?」

 「あー...でも決めたので...ごめんなさい」


 なるほど、もしかした探索魔法とか使えないかもね、それに転移魔法も使えないかなぁ...攻撃は高威力の魔法で行けるっぽいしそれにしようかな、でも聞いた話と違うのは私が持ってるこの地図、完全な道のりが描いてあるんだけど...そこは私が持ってきた地図が優秀なのかな?

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