私は告白をする!②
私が決意してからあっという間に次の日になってしまった 今日になってから心臓がずっとバクバクしてるんだけど以外と落ち着いている 心臓はずっとうるさいんだけど冷静に何を言うべきかが分かってる はず
「...ふぅ...」
早くミツキに来て欲しいと思っている自分と未だに半分ほど来ないで欲しいと思ってる自分に苛立ちを覚えつつベッドの上で座りながらずっと入り口のドアを見ている ずっと見ていると扉がノックされたので私は少し、というかかなり期待しながら返事をした
「...ど、どうぞ」
「はい、失礼します..マルガ様?お食事です」
「なんだ...メリーかぁ...」
「ご飯をお持ちしただけなのに何故かがっかりされてしまいました...」
「あっ...ご、ごめんね?...ミツキが来ると思ってたから...」
「ミツキさんですか?そういえば見てませんね?一緒に居ると思ってました」
「...ご飯ありがとう...後で食べるね?」
「今食べてください、最近マルガ様お食事ちゃんとしてますか?」
「..うっ...た、食べてるよ?...」
「空間魔法に入れて無いですよね?いつも食べたら食器が出るはずですが...?」
「それは...その...」
「...ちゃんと食べてくださいね?」
考え事していた時に全然食事に手を付けれなかったのでその時の食事は基本的に空間魔法に入れて気が向いた時に食べようと思っていた 考えてみたら私二日ぐらいご飯食べてないかも? 一応水は飲んでいたんだけど食事は全然手を付けれなかったからね?しょうがないね?
「...分かった...ミツキ来た後に食べる」
「でしたら食べ終わったら呼んでください、食器を片付けますので」
「...はーい...」
ちゃんとご飯を食べないと心配されるのは当たり前だよね、まぁ二日間食べなくてもかなり心配されてない辺り放任主義なのかそれとも信頼されているのか少し分からなくなるけど多分信頼されているんだろうね?魔法沢山使えるしね
「...まだかなぁ...」
さっきメリーが来た時に思いっきりからぶったせいでちょっとソワソワする羽目になってしまった もしかしたら元からソワソワしてたかもしれないけどとりあえず気持ちが前へ前へって感じで落ち着かない 早く来てくれないかなぁ
なんて考えてたらノック音が聞こえた 心臓が跳ねるがあくまで落ち着いた体で...
「ど、どうぞ」
「...おはよう?...」
「お、おはよう...」
「...昨日言ってた伝えたい事を聞きにきたよ...」
「う、うん...」
そういうとミツキは正面で座って私の事をジッと見てきた 呼吸を整えようと深呼吸をするが心臓がずっとうるさい 落ち着かないと
「...伝えたい事は...えーと」
「...」
「その....」
「...言いにくいなら無理しなくていいよ?」
「ち、違う...」
「...」
「...私は...ミツキの事が...大好き...だよ?」
「...!...うん...それで?」
「えっ...そ、それで?」
「...その続き...何か無い?...」
「え...考えてない...と、とりあえず伝えなきゃと思って...」
「そう...」
そういうとミツキは立ち上がって話は聞いたと言わんばかりに背を向けた そりゃそうだよね、言うのも遅いしただ伝えられただけだったら迷惑だよね そう考えたら目の前がどんどんぼやけてきた まだ、まだ駄目だ、せめてミツキが部屋を出るまでは絶対に泣いちゃだめ 笑顔で見送らないとね
「...そうだ...?」
「な、なに?」
「...帰ってきたら一緒にデートしようね...」
「............うん!!」
「...マルガは笑顔が可愛いから悲しい顔はしないで?,,,」
「うん...うん...うん...」
泣かないよう我慢していたけどデートしようねって言葉だけで簡単にボロボロと涙が零れた これはうれし涙だ、初めて出た
「...笑顔が可愛いのに...あんまり泣いちゃだめだよ?...」
「うん...うん...」
「...ほら...笑って?...」
「...えへ...」
「...ほら、可愛い...」
ミツキが私は笑顔が可愛いと言ってくれた ミツキが私の事を可愛いと言ってくれた 今はこれだけで十分だろう 続きはミツキが帰ってきてからでもいいだろう
「...じゃあ私は行ってくるね...」
「いってらっしゃい...気を付けてね..!」
「...マルガもあんまり無茶しないでね...」
そのままミツキはベスティアに旅立ったらしい 本当に出る直前に時間を作って私の所に来てくれたって考えたらまた胸が熱くなって込み上げてくるものがあったけどもう泣かない、笑顔が可愛いらしいからね
ミツキが出ていった後はメリーとの約束通りちゃんと食事を食べたんだけど久しぶりにしっかり食事を取ったのでとても美味しかった
そしてミツキがベスティアに帰ってから5年が経った
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