私は看護する!

「マルガは体調は平気なんだね?」

 「うん、全然平気、大きい魔法を使ったけど特に疲れても無いし」

 「...心配...だけど...」

 「全然平気だけど...うーん、なんなら今から観光しに行ってもいいぐらい...」

 「...辞めて欲しいって思ってるけど...マルガが出来るならいいんじゃない?...」

 「行ってきていい?」


 全然元気なんだよね、体も軽い...ずっと寝ていたから体の調子がいいのかな 今のうちに和食の材料とかも買いに行きたいし観光したい...美味しいご飯も食べたい!


 「...行ってらっしゃい...」

 「あれ?案外ミツキも行きたいって言うと思ってた...」

 「...行きたいけど...ちょっと調子が悪いからね?...マルガが帰ってきたし...少し休憩させて貰うね?...」

 「大丈夫?一緒に居ようか?」

 「私が一緒に居てあげようか?」


 心配だ、ミツキが体調悪いのは半分ぐらい私が原因だろう、一日中寝ている私をずっと看護してたから、次は私の番だと思いたい...観光するより看護してた方がいいでしょ


 「...別に観光してきてもいいよ?...私は心配しなくていいから...」

 「心配だよ、だから看護させて?」

 「...マルガがいいならいいけど...」

 「任せて!」


 まずはミツキを寝かして...何を作ろうかな、お粥って美味しいよね...お米もあるし...梅ってあったかな...梅のお粥ってとっても美味しいし食べやすいんだよね、眠る前に食べさせてあげて寝かしてあげよう


 「...じゃあ横になってて?その間に食べやすい物作るから?」

 「...分かった...じゃあお言葉に甘えて...」


 何だろう、少し嫌な予感がする... 具体的にうまく言えないんだけど...何かが引っかかるというか...うん、だから様子を見たいっていうのもあるんだけど うん、様子見様子見


     ◆◇◆◇


 「...お粥は美味しそうに食べてたけど...大丈夫かな」

 「私も見ているけど...熱があるみたいね、風邪かしら?」

 「...寝たのか...意識が朦朧としているのか...分からないから心配...」

 「取り合えず汗を拭いて出来るだけ寝やすい様にしましょう」


 リーアが言った通りに寝汗を濡れタオルで拭いていく すっごい熱だ...悪い病気にでもなってしまったのかな、それとも変な物でも食べてしまったのか...私のお粥は大丈夫だと思うんだけど、それ以前は殆ど一緒の物を食べていたし....食べ物関係じゃないかな

 じゃあ何かって思うけど結局病気だと思うんだよね、だから治癒とかで治せない...うーん...もっと医学とかも勉強しないとな...そうしないと病気だった時に魔法で治す事が出来ない だからこそ図書館とかに行って勉強したいんだけど...その前にミツキが病気になっちゃったしね...


 「...んー...なんだろう...何かが引っかかる...」

 「どうしたの?」

 「んー...ずっと何かが気になってるんだけど...それが分からないんだよね」


 気にしない方がいいのだろうか でも引っかかるんだよね...何が引っかかるんだろう、そこが分かればいいのに...いいや、引っかかりは放置して取り合えずミツキの看護に集中しよう、汗が酷いから拭かないと...

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