私は神に会う!➃
「今度はベストの所に行こうか、その時にマルガちゃんの話を聞いてもいいかい?」
「うん、いいけど...怒らないでよ?」
「神様はあんまり怒らないよ?」
「本当かなぁ...」
正直神様って言うと理不尽に怒ってすぐに罰を起こしたり癇癪を起こすイメージなんだけど... そこら辺は偏見になるのかな?今の所マクとか優しそうだし...うん、マクを信じてみよう どうか邪神の話をして怒りません様に 後ベストっていう神様も怒らないでくれるとありがたい
「おーい、ベスト?」
「どうした?ここに来るなんて珍しいな」
「僕たちにお客さんが来たからね」
「俺たちに?」
そこでベストとやらがこちらを見る ケードよりは小さいが私達よりは圧倒的に大きい 巨漢では済ませないレベルの大きさだ...身長5メートルぐらい? それにライオンの様な顔をしている 言われなくてもこの人が獣神だろう 見た感じ優しさとはかけ離れたビジュアルだけど...
「...あぁ、加護を与えた人族の子供か」
「おぉ、ケードと僕は最初全然気づけなかったのにすぐ気づくね」
「そりゃぁ...白というか銀というか...そんな色の獣人の耳はこいつ以外あんまり居ないからな...それに俺が加護を与えた奴なんて一握りだ」
「おぉ...真面目だなぁ...という訳でマルガちゃん、この男が獣神のベストだよ、見た目と違って優しくて真面目だからそんなにビビらなくてもいいよ」
「びび...ビビってないよ?」
「マルガ...顔に出てるし腰が引けてるわよ?」
どうやら深層心理が体と顔に出ていたみたいだ ただこっちの気持ちになってほしい、どんな神様が来るか想像していたらとても大きい人型で顔がライオンの様な獣人が来るんだよ?びっくりするのが当たり前だと思うんだけど ただ真面目で優しいって聞くとかなり見た目で損をしている気がする...
「何か話したい事はあるかい?無いならさっき考えた話を聞きたいんだけど」
「...あー...うーん、一応皆に聞きたい事はあるんだよね」
「ほう?俺たちに?ケードも居なくていいのか?」
「まぁいいかな...そんな大事な事じゃないし...」
「大体の事は答えるよ」
「えーと...どうして加護をくれたのかなぁ...って、後魅了とか色々ついてたし...気になって?」
「うーん、僕から話そうか...といっても僕は君の魔力が好きだったし見た目も可愛いと思ったから加護を付けただけなんだけどね」
「...その割には最初会った時忘れていた様な...」
「それはあれだね、加護を渡したのがちょっと前で忘れちゃったみたいだ」
そんな物なのかな 神様って時間の感覚とか狂ってそう、だから私が加護を貰ったのが3年前でもマクからしたら相当昔の事になってるのかな 全部仮説だけど
「俺は...まぁ気に入っただけだな、神様の加護なんて殆ど気まぐれだ、魅了に関してもそのまんまだ、加護を付けてそのまま魅了されてしまった訳だな」
「...なんか恥ずかしい...」
「マルガがここに入れたって事はケードが許可したのか?」
「そう、それが聞きたかったんだよね、ケードは知らないって言うし...」
「知らない?...それはおかしいな」
「だからマルガちゃんが何か可能性に気づいたって言うから僕は聞きたいんだよね」
「...えー...怒らない?」
「怒らない怒らない、だから早めにね?」
「分かったよ...」
早く言わないとマクの威圧がどんどん増加しそうな感じ あれが黒い笑顔...ミツキもあんな感じのニコニコしてた時もあったけど怖いね 私ああいう威圧とっても苦手なんだよね マクがどうしてその威圧を今したのか全く分かってないんだけど
「...えっとね?ここに入るためには三人の神様の許可...みたいなのが必要なんだよね?」
「まぁそうだな」
「つまりここには神様4人居るわけでしょ...?」
「4?...嫌、ここには三人だが...まさか?」
「うん、邪神も一応神だから...許可したら入れるんじゃないかなって...」
「そんなまさか!あれは僕たち三人の力を使って封印している、この世界に干渉すらできないはずだ!」
「...だがこの説明が一番納得できるぞ?」
「それだったら封印を確認しよう!」
「落ち着けマク、これに関しては本当なら重大だ、ケードも集めてちゃんと相談しよう」
「...そうだね、少し気が動転してたよ」
どうやら割と私が言った事は割とあり得る事だったのかもしれない でも邪神の封印が解かれているって大丈夫なのかな、封印が緩んでても大問題と思うけど...それに邪神があの九尾巫女だとしたら絶対私に干渉してくるはず、私が居てもいいのかなぁ?
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