私は神に会う!③
「じゃあケードの所に送ろうか?」
「いきなり送られても困るんだけど...?」
「僕も一緒に行くから多分大丈夫でしょ」
「話について行けないんだけど...」
「えーと...今から剣神の所に行こうよって話」
いきなり何を言ってるんだろう リーアとマクは知ってるからいいけど私はこの世界にすら入るの初めてなんだから... あった事も無い神様に会ってもただ人見知り発揮するだけだと思うんだけどなぁ...?
まぁそこで嫌だって言えないから更に人見知りを発揮するんだけど...リーアが居るしなるようになっちゃえ
「じゃあ僕の手を掴んでよ」
「はいはい...」
「え...じゃあ..」
マクの手を掴むと一瞬で転移する そっか、魔法の神様だから転移も使えるのか 転移魔法を使える人が希少って話だったけどここだと普通に使えるのが当たり前なのかな それともたまたま使える人が当たってるだけなのか...気にしたら負けかな
景色が変わると道場の様な場所に出た、ただここはサイズが...大きいなぁ...お城のサイズってもしかして剣神様のサイズに合わして作ってるとか...それともたまたまマクだけが私達と同じサイズなのかな 神様は三人居るっていうしまぁ誰かに合わしたんだろうね もう一人の神様がどんな感じの人か分からないけどね
「...ふぅ...なんだ?」
「やぁソージ、今暇してる?」
「稽古中だ...200年後に来てくれ」
「それはお客さんが干からびてしますから5分後ぐらいにしてくれない?」
「客...?誰だ?」
そこで剣神と目が合う 時間にすると3秒ぐらいだがしっかり目があった 目があった後は私が目を逸らして地面を見たせいで分からないけど剣神はずっと私の事を見ていたと思う まるで観察するみたいに 怖い..
「妖精は分かる...その猫は...なんだ?ベストの客か?」
「いや?ただ興味本位で来たみたいだよ?」
「誰だ?興味本位で来れる場所ではないが」
「え?君が許可をしたんじゃないの?マルガちゃんだよ?」
そこで剣神が考えるそぶりをしている どうしたんだろう?マクの話を聞いている感じ最近許可をしたみたいだったから覚えてるものだと思ったけどもしかして自動で許可する様なシステム?勝手に認めちゃうってあるのかな
「...いや...俺は何もしてないぞ?」
「え?じゃあなんでマルガちゃんはこっちに来れているの?」
「知るか...ベストに聞け...」
「...よく分かんないなぁ...ここに入るには三体の神から許可を貰わないと入れないはずなんだけど」
3体の神 そこが何故か妙に引っかかる...つまり他の神様が居るのなら一人余る...だから剣神は何もせずとも私が入れたんじゃないか? そうここにはもう一人神が居るじゃない 邪神っていう
「...まさかね?」
「マルガちゃん何か思い当たる事でもあるの?」
「...うーん...あり得ない話だと思うからいいや...もう一人の神様から話を聞いてみてからもっと考えてみる」
「ならいいけど、変な事考えて当たってた時の方が怖いからね?」
「怖い事言わないでよリーア...」
「本当よ、もしマルガが普通に思いつく事でも周りからしたら普通じゃないかもしれないじゃない?」
「僕は別に後ででもいいけどねー、大概の事はどうにでもなるしね」
「...どうにでもならない時が一番だめじゃない」
リーアが最後に呟いた一言が胸に引っかかるなぁ... 大概の事はどうにでもなる って事はどうにもならない事もあるって事だからね うーん話すべきなのかな...話した方がいいんだろうけどここで邪神について話すとどんな反感を買うか分からないし...最悪リーアにだけこっそり相談したいよね
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