私は新しい魔法を覚える!

 「.......」

 「...おはよう、マルガ...」


 朝気持ちよくて目を開けたら目の前に狐さん居るんだけど?今日お泊りだったっけ?というか昨日ミツキさん家に帰った気がするんだけど...あれ?


 「...昨日は荷物取っただけだよ...別に隠してとは言われてないし...マルガ?起きて準備したら後でいい事教えてあげる...」

 「...なんですかぁ...私は今から二度寝するんですぅ...」

 「...そう...じゃあ私も一緒に寝るわ...」


 そういいながら抱き着いてきて尻尾で包んできた あ...ふわふわ...気持ちよくて簡単に寝れる...


            ◆◇◆◇


 「...ふわぁ...」

 「途中から尻尾から抜け出せなくなってお昼に起きてきた猫の欠伸は可愛いわね」

 「...うるさいドロシー...」

 「...かわいかった...一生尻尾に入れておきたかったけどやりたい事あるらしいから出してあげた...」

 「やりたい事もあるけどその前にミツキさんが言ってたいい事って何?」

 「...あぁ..私この家に住む事になったから..よろしく...」

 「...え?...ドロシー?どういうこと?」

 「あぁー、ミツキが住みたいって言ったから」

 「それで住ませたの..部屋に余りがあったから問題無いけど...え?ドロシー的にミツキさんは大丈夫だったの?」

 「まぁ信頼はできそうだし大丈夫だと思ったから許可を出したよ?」

 「...よろしく...これで友達からルームメイトに進化したよ..」

 「流石に部屋は別でお願いします!」

 「...善処する...」


 どうしてドロシーはあんな簡単に人を住ませるのだろうか 何か起きた時に怖いよね、私もミツキさんは信頼できるから問題は無いと思うけど 次からは相談して欲しい


 「それでやりたい事って?」

 「あぁ..ヘルメスさんから本を借りたのでそれを読んで魔法を試したいと思ってる!」

 「...どんな魔法?...」

 「鑑定魔法です・・・!」

 「...ふぅん?」

 「取りあえず期待かな、じゃあ私は部屋に居るから試すときは呼んでね」

 「...私はマルガと一緒に居とこうかな...」

 「取りあえず読みます...!」


 ちょっと読んだけど完全には読んでないからね まずは本を読んでイメージを固めて実際に使ってみて使えるかどうかを試さないといけないから

 そう思いながら私は部屋に帰って本を読もうとしたらミツキさんが尻尾を出してきたから喜んで尻尾に絡まりながら本を読む事にした もふもふは正義


       ◆◇◆◇


 「...んんぅ...あぁっ」

 「...お疲れ様、ずっと読んでたけど疲れなかった?...」

 「私より尻尾にもたれられてたミツキさんの方が辛い気がするんだけど...?」

 「...私はマルガ見ているだけで時間が飛ぶから...」

 「私にそんな能力が...!」

 「..それでどうだった?...」

 「うーん、なんとなくイメージは出来たから一回自分で試してみようかなって」


 本を読んでみた感じどうやらステータスだったり状態を映し出す魔法の様だ まぁ鑑定だしね

 これが無機物でも生物でも使えるみたいで正直楽しみだ、病気とかも出るんだったら本当にすごい気がするんだよね


 「...なぁ何かあったら言って...手伝うから...」

 「...わかりました...取りあえず試します...!」


 「鑑定!」


 結局イメージが大事なので大きく言う事も無いんだけど初めて使う魔法だしやっぱりキーワードって大事だよね こう無詠唱でも使えるはずなのにル〇ラ!って叫びたくなるみたいな


--------------------------------------------

 名前:マルガ 種族:神子 年齢:3 状態:良好 

 体力 : 15 魔力 : 計測不能 


 魔法一覧

・火属性魔法 Lv3   ・土属性魔法 Lv2

・水属性魔法 Lv4 ・風属性魔法 Lv2

・回復魔法 Lv3    ・空間魔法 Lv5

・浄化魔法 Lv5 ・付与魔法 Lv1

・妖精魔法 Lv MAX(10)

・鑑定魔法 ・探索魔法 ・魅了


 称号

・転生者 ・全魔法適正者 ・観察対象者 ・九尾に魅入られし者 ・神を魅了し者 ・魔法神の加護 ・妖精姫の加護 ・獣神の加護

・邪神に魅入られし者(New!!)

--------------------------------------------


 「えっ」

 「...どうしたの?...」

 「ミツキさんにはこれが見えないですか?」

 「...なにが?...」


 今私の目の前には半透明でいわゆるステータスボードらしきものが出ているのだけど...何個か見てはいけないものがある気がする

 まず魔力が計測不能ってなに?鑑定魔法先生もう少し頑張ってください 後魔法のレベルって初めて見たんだけど、初級・中級・上級・王級じゃないの?レベル制なの?

 そして使ったことが無い妖精魔法がレベルマックスって一体何があったらそうなるの?魅了って何?

 称号も転生者以外と全魔法適正者以外理解出来ない...観察対象者はぎりぎり分かる..それ以外が全く分からないんだけど!?


 落ち着いて考えよう...九尾は多分私の事を転生させてくれた巫女服の人だ それ以外の神様達は誰一人として分からないんだけど...というか神様居たのか...!加護をくれてる辺り優しい神様かな?だけど邪神さんに気に入られたの最近って..私何かしたっけ?

 そしてスルーしようと思ってたけど絶対に見逃せない部分...種族が神子ってなんですか!人族でも無ければ獣人でも無いなんて! そもそも先祖返りだと思ってたのに...!!


 もう訳が分からないよ

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