私はベスティアに行く!②
「...久しぶりです...メリーさん...」
「お久しぶりです、ミツキさん、元気でしたか?」
「...元気だったよ...ちょっとゴタゴタしてて帰れなかったけど...」
「マルガ様はよくいつ帰ってくるか聞いてきましたよ、深くは聞きませんが手紙ぐらいは送れなかったのですか?」
「...うーん...送るには送ったんだけど...多分全部ソフィア様で止められていた...かも...」
「なるほど..それに関しては帰ったらソフィア様に聞いてみましょうか、この後はミツキさんも一緒に帰れるのですか?」
「...そうだね...それは...マルガとソウナの話し合いの結果次第かな...うん...」
「...私も...話すっ...うぷっ...」
メリーとミツキがずっと話しているのを見ると私も話したくなるけど現在私はミツキのふとももに顔を埋めている状態 久しぶりに会ってるのになんでこんな情けない姿を見せないといけないんだぁ...どうせならかっこよく魔法を使ったりする姿を見せたい...
◆◇◆◇
「お昼ですよ、マルガ様外に出ましょう」
「...私は周りの警戒しとく...携帯食でいいよ...」
「うぷ...近くに魔獣の巣があるから気を付けて...ううぅ...」
「...どこら辺にあるか教えてくれる?...」
「...あの奥...」
ミツキが警戒してくれるなら大丈夫だろう、私は休憩しながらご飯を食べておく事にしよう、どんだけ胃袋に入るか分からないけど...この状態が後一日続くって考えると嫌だな どうにか馬車酔いを...どうにか...
「...ん?...ねぇメリー...」
「はい?何でしょうかマルガ様」
「...どうしてミツキしか居ないのに私魔法を縛ってるの?...」
「...そういえばそうですね、なんで縛ってるんですか?さっき普通に探索魔法は使ってましたよね?」
「...つまり馬車の中で浮遊魔法を使っても問題無い?...」
「そうなりますね...」
どうして!どうしてこんな簡単な事に気づかなかったんだろう、ミツキは私の事知っているし魔法も見た事あるんだからそもそも隠す必要無いんだもの、確かにミツキの太ももはよかったけど...うん
「...お昼ご飯終わったらダウンせずにミツキとお話出来る...!」
「よかったですね、ダウンしてるマルガ様が見れないのは少し残念ですが」
「...メリー?...」
「弱ってるマルガ様ってマルガ様が思ってるより可愛いですよ?」
「それは...ちょっと困る...風邪引いた時とかメリー以外にお願いしようかな...」
「因みにこの手の話はメイド同士で共有されています」
「うそでしょ!?」
もうあのお城はだめなのかもしれない、パパとママに...ん?考えてみたらパパとママも同じな気がしてきたぞ?これは真面目に考えないといけない物の一つかもしれない、どうしてこうなってしまったんだろう
「...そういえばマルガ...」
「ん?なーに?ミツキっ」
「...(マルガ様ミツキさんと話す時は露骨にテンション上がってますね...自分で気づいてるんでしょうか?)」
「...猫耳と尻尾は何処行った?...取っちゃった?...」
「...ん?...あぁー!忘れてた、今からベスティア行くから出してもいいのか..でもルクロンの王女として行くんだし隠しておくこうかな...隠しているだけなんだけど...」
「...魔法で隠してるのね...全然気づかなかったわ...どれだけ魔法が凄くなったの?...」
「とっても!」
魔法に関しては胸張って自慢できるくらいには成長したもんね、リーアのおかげでね
よし、休憩もこれくらいにしてどんどん進んでいこう、私は早くベスティアに行って美味しい物が食べたいし、可愛い子と話したい、出来るなら色んな事もしたいし...とにかく早く行きたい!
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