私は森を抜ける!

 「よし...魔族の国に行くぞ~」

 「...先頭は私が行くからね...マルガに先頭任せきれない...」

 「そんなひどい事言わないで...?」

 「...事実だし...西に向かうはずなのに...気づいたら南に向かうからね...」

 「...何も言わないでおこうかな」


 森だからしょうがないよね、私は悪くない、私は悪くないよ、森が悪い とりあえず西に向かう...うーん、お昼寝したからかな?体が軽いし...魔力の流れも割といい感じ...どうしたんだろう?


 「...じゃあ行くよ...とりあえず森を抜ける...」

 「はーい」


 西に向かって真っすぐ...ひたすらまっすぐ歩いていく 魔の森の西をまっすぐ行ったところに魔族の国はあるらしいから

 魔族の国かぁ...何があるんだろう...やっぱり魔法がすごいのかな...確かドロシーも魔族だったけどどんだけ魔法が発展しているんだろう、私とリーアが知らない魔法とかもあるのかな 魔力が沢山ある人も居るだろうし...楽しみだなぁ...


   ◆◇◆◇


 「...魔の森を抜けるのに何日ぐらいかかりそう?...」

 「えーと...地図と...私の魔法で合わせてみると...うーん...三日?」

 「...つまり三日は虫に悩まされるのね...魔獣は大丈夫だけど虫...」

 「虫に対しても威圧出来たら凄い楽そうだけどね、出来ないのかな?」

 「ん?できるけど別の種類の魔法が必要になるわよ、今マルガが使っているのは魔獣に対する威圧でしょ?他にも色々あるのよ」

 「へぇ...例えば?」

 「そうねぇ...虫を仮に威圧するとしたら...生物に対する威圧...かしらね」

 「え?でもそれって...」

 「そうねぇ、人族、エルフ、獣人、魔族...その他生物全員が威圧を受ける事になるから...解除できないと人の街にすら入れなくなるわよ?」

 「...リーア怖い事言うね?」


 そんな威圧は確かに今使っている威圧みたいにオンオフできずに常用だったらちょっと...どころかかなり困る...街にも国にも入れないし...うん、困るね


   ◆◇◆◇


 二日が経過した、まだ森は抜けれてないけどそろそろ抜けれるでしょ...昨日ぐらいからミツキがお風呂に入りたいってダダをコネ始めているから急いで街とかに行かないと...むしろ森の中のうちに私が頑張って作ってみようかな...森の中で入浴するミツキ...ちょっといいかもしれない...


 「...どうしたの?変な顔してるけど...」

 「し、してないよ...」

 「マルガは今えっちな事を考えていたのよミツキ」

 「...ふーん?...」

 「違うからね!?森の中でお風呂に入るミツキとか想像してないから!」

 「やっぱりマルガって天然かバカよね」

 「...森の中って...どうやってよ?...」

 「あ...えー...えーと...私が魔法で準備するから...?」

 「...んー...いい案だけど...マルガはその間どうするの?...」

 「え?...うーん...覗かれない様周りを警戒?」

 「...じゃあマルガも一緒に入るなら...それでもいいよ?...」

 「却下かな!?」


 どうしていつも一緒にお風呂に入れようとするんだろう?絶対に嫌だけどね ただでさえお風呂に入るの嫌なのに...森の中なんて...無理に決まっているよね


 「...はぁ...」

 「そんな思いため息つかないで欲しいな?」

 「...どうしたらマルガはお風呂に入るようになるんだろう...」

 「...そんな事言われても...私浄化魔法あるし...ね?」

 「...どうしようかなぁ...」

 「悩まないで!?入らないからね!?」


 ミツキが頑張ってお風呂に入れようとしているけどお風呂に入るメリット...うーん...ミツキと一緒に入れる?でもこれは毎日だしなぁ...まぁ無理だね♪

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