私は森を抜ける!②

 三日目、ついに森を抜ける直前になった 昨日のお風呂に入る問題は結局私が逃げて話がおじゃんになった やっぱりお風呂は嫌だよね、そんな感じになって結局夜ご飯を食べてテントを立ててそのまま寝たよね 寝ている時も魔獣が寄ってこないからこういう時は威圧の恩恵を感じる、とってもありがたい 

 そんな感じで二日目が終わってついに三日目になってやっと森を抜けれる...!って言っても森を抜けてからどんだけ歩くんだろう?それに街とかあるのかな


 「...んー?...」

 「どうしたのミツキ?」

 「...なんでもない...」

 「そう?」


 ミツキが伸びをしながら何かに疑問を持つような顔をしていた どうしたんだろう、朝ごはん美味しくなかったのかな それとも寝付けなかったとか?


 「...後で試すか...」

 「何を?」

 「...ちょっと実験をね...」

 「ふーん...後一時間ぐらい歩いたら森を抜けるよ」

 「...了解...」

 「えーとその後は...魔族の国まで...えっ...一か月もかかるの?」

 「...長いね...近くに街があるなら馬車を借りてもいいかもね...」

 「それに...街も...一個しかないみたい?」

 「...それは...まぁ...魔の森抜けた場所だし...そうなってもしかたないのかな...?」

 「うーん...魔法で飛ばしてもいいかも...旅感無いけど」

 「...まぁ気楽に言ってもいいんじゃない?...時間はあるし...」


 そんな物かなぁ...一か月ずっと歩くのはさすがにしんどそうって感じたりするけどミツキは案外慣れてたりするのかな それとも別の目的?さっきも何か試すって言ってたし でもミツキが言った通り時間はあるし...歩いてみようか


     ◆◇◆◇


 「森を抜けたー!」

 「...やっぱり...」

 「さっきからぶつぶつ言って...本当にどうしたの?」

 「...ん...最初は気のせいだと思ったんだけど...明らかに魔力の循環が楽なんだよね...今日起きた辺りから...」

 「...へぇ?...」

 「...だから仮説を立てて...魔の森の中心付近だと負荷が大きくて魔法を使えないとかあったけど...それに慣れた後に森を抜けると普段が楽になるのかなって...」

 「それで後で試すって言ってたのは何を試すの?」

 「...普通にいつもの感覚で魔法を撃ってみようかなって...これで威力とか変わってたら...まぁ仮説は合ってたって事で...」

 「にゃるほど...魔法の特訓をするなら魔の森に入ればいい...?」

 「それは普通はだめだと思うよ?だって普段通りに魔法が使えない上に魔獣が沢山襲ってくるのよ?」

 「リーア...確かにそうだね」

 「そうねぇ...仮に魔の森で修業とか特訓をしたいならマルガを一人連れていかないといけないかな?」

 「人の事を便利アイテムみたいに...」

 「...という訳で実験...狐火」


 いつもなら狐火は拳サイズの炎だけど...どうなるんだろう...え?何か人の体くらいの炎出てるんだけど...え?


 「...割と大きいね...」

 「これは凄い...殆ど倍以上になってない?」

 「...これが魔の森効果...魔族もこれぐらい出来るのかな...」

 「それは分かんないけど...まぁ仮説があっててよかったね?」


 流石に倍以上なんて誰も想像していないけど...魔術学校とかで魔の森の実習作ってもいいんじゃない?完全に安全を作れないとだめな気がするけど

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