私は体力を作る!

 森を抜けて最初に見た光景は...一面緑...草原しかない!道すら整備されてないこの草原をひたすら歩くんだなぁ...って感じだ

 ただこの草原、風のおかげか知らないけど涼しくてお昼寝に最適なんだろうなぁ...ちょっと寝てこようかな


 「...涼しいね...」

 「眠りたくなる...」

 「さっきまで寝てたよね?...よく寝るけど...その割には成長しない...あれ?」

 「リーア?それ以上はだめだよ?魔法撃っちゃうよ?」

 「怖い怖い、早く大人になるといいわね」

 「胸見ながら言わないで!?私まだ成長途中だから!?」

 

 最近リーアが私の体を弄る様に変な事を言ってるけど、私まだ子供だし...大人になったらバインバインだし、ママもバインバインだったから余裕だからね


     ◆◇◆◇


 「...流石にちゃんとしてない道を歩くのはきついね...」

 「ミツキも身体強化で体強化したら?全然疲れないよ?」

 「...そんな常に魔法使ってたら普通魔力枯渇するから...というかそんな事してるから体力のびないんだよ?...」

 「...別に体力無くても困らないよ?...」

 「体力はあった方が困らないわよ...一回魔法切って歩いてみたら?」

 「えー...なんて事言うのよリーア...まぁいいけど」


 強化魔法を切って歩き始める...なんか感覚的に言えば重力が倍ぐらいになった気分なんだけど...歩けるけど...五メートルくらい歩いたら既に息が上がってる...あれ?私もしかして魔法を使って歩く様になってからむしろ体力減ってるんじゃない?...でも鑑定している感じだと体力ステータスは上がっているから多分慣れだろう、もしくわ普通に肉体が退化しているか... どっちにしろ死ぬ...もう無理


 「あ、マルガ?魔法は今禁止ね?」

 「殺生な!?死んじゃうよ!?」

 「休憩すればいいでしょ、これから戦闘とか探索以外はあんまり使わない事、いい?」

 「リーア...案外スパルタ?」

 「...マルガが今までだらけているだけ...浄化魔法も禁止にしたい...」

 「...無理だよ?」

 「あら?いいんじゃない?マルガを真人間にしてあげれば」


 強化魔法禁止...浄化魔法禁止...私生きていけなくなるんじゃ...なんて事を言うんだろうリーアは...これは逆らって魔法を使うべきな気がする,,,もしくわこっそり浄化魔法だけでも...ま、まぁ使わないと感覚が鈍るというか...ね?


 「...無理、もう疲れた」

 「早くない?」

 「...体力無さ過ぎてびっくり...」

 「うるさいなぁ...もう疲れたの」


 その場に座り込んで息を整える、引き篭もりの子供ぐらい体力がなくなっている...やっぱり強化魔法使おうかな、でもリーアが常に私の魔力の状況を監視しているみたいだし...むむむ...こっそり使う事出来ないのかなぁ


 「...ふぅ...今日はもう休憩!」

 「...分かった...って言っても草原にでて100メートル進んでないけど...」

 「だって疲れたんだもーん」

 「...一か月かかる道が一年かかったりして...」

 「まぁ仕方ないんじゃない?マルガの体力を作る訓練だと思えば」

 「どうして時間がかかるから辞めようってならないの...」

 「...時間は沢山あるから?...物資も沢山あるし...目標はとりあえず次の街までって事にしよう...」

 「そうね、私もそれで賛成よ」

 「...私が反対なんですけどー...ねー?」


 二人の賛成により何故か私は強化魔法が禁止という判断になってしまった 浄化魔法も禁止されたけど浄化魔法はこっそり使おう、うん、私の体力を作る為に魔法を縛るんだからね、浄化魔法は何も関係ないからね、うん大丈夫大丈夫

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