私は契約をする!
「契約する前に...名前とかってある...?」
「名前か、特に無いな、氷の竜とか竜とかそれぐらいでしか呼ばれなかったからな」
「って事はまた名前を考えないといけない...」
「考えてくれるのか?それはありがたいが...無理なら別に大丈夫だぞ?」
「名前が無かったら後から大変だから考えたい...というかなんで私と契約しようと思ったの?」
「なんで...か...ふむ、その方が面白そうだからだな」
「あ、結局判断基準そこなんだね...」
「当たり前だ、竜は何百何千と生きる生き物なのだ、少しでも面白い方がいいだろう」
「そうだね...うん、じゃあ契約しちゃおうか」
「妖精姫...貴様はこの娘とどんな契約を交わしているのだ?」
それって聞いてもいい物なのかな 契約内容って聞いたらだめな物っていう頭になっているから聞く事自体にびっくりしたよ ただリーア
がしかめっ面になっているから多分聞いてもいい事じゃないかリーアが聞かれたくないかのどっちかなんだろうね
「...契約内容を聞いてくるなんてマナーを知らないのかしら?」
「気になったものでな、言いたくないなら言わなくてもいい」
「まぁいいわ、私とマルガが組んでいるのは主従関係よ」
あっ、永遠のって言ってたけどちゃんとそこは隠すんだ まぁ知られてもいい物じゃないだろうし でも仮にも姫なのにやっぱり主従関係って不味いんじゃ... どうなんだろう 自分の国の一番上が誰かの下についているって考えたら大問題になっちゃうけど でも妖精って色んな人と契約してるし姫ってだけで特に問題は無いのかな この問題は考えない様にしよう
「貴様が主従関係...?随分入れ込んでいるんだな」
「まぁね、でも貴方には関係無いでしょ?」
「そうだな...ではマルガよ」
「へぁっ?な、なに?」
いきなり竜に呼ばれて変な声を出してしまった 恥ずかしい... 名前を呼ばれてびっくりしたの久しぶりだよ うん
「私とも主従関係を組んでくれ」
「え...なんで?」
「そっちの方が面白そうだからだ、普段体験しないような事も出来るだろうしな」
「...まぁいいけど...」
契約をする為には手を繋いで...うーん確か名前を呼ぶんだっけ?でもあれはリーアが付けて欲しいって言ったんだけ...忘れちゃった...! 取り合えず名前を付けながら契約すればいいか 氷の竜でしょ...氷はアイス...竜はドラゴン...吹雪はブリザード... 面倒くさいからブリザードからもじって『ブリザ』で! ネーミングセンスは無くても気にしない
「じゃあ...契約ね『ブリザ』」
「うむ、よろしくなマルガ」
竜と契約する事になったけど どうしよう 私の旅の目的はここで終わっちゃうんだよな ホルマを観光してちょっと勉強した後はルクロンに帰ってまた何をするか考えないと... 国は全部回ったはずだし うーん...後人型になってからブリザの魔力が完全に抑えきれてるのを見ると人型に成れるのに慣れているな?
「契約したのはいいけど...うーん取り合えず宿に帰ろうかな...本来の目的も終わったし」
「分かったわ」
「うむ、了解した」
マルガは 新しい部下(竜)を手に入れた!
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