私は交流会に行く!②
「という訳で誰か立候補は居るかい?居ないなら僕がやりたいんだけど」
「私もやりたい!」
「私もよ...」
シルクの立候補に続いてどんどん手を挙げていく、これは結局全員がクラス代表になりたいって事か...それだったら私は辞退してもいいんじゃないかな...?
「シルクくんはこういう時にすぐマルガさんと一緒に動こうとするのずるい!」
「そうだぞ!俺たちだってマルガさんと仲良くなりたいんだ!」
「今日くらい私達に譲ってもいいじゃない!」
違いました、クラス代表っていう商品じゃなくて私と一緒にクラス代表をするっていう商品でした、私もセットで商品なら辞退しようとしたら皆が止めるか誰もクラス代表をしなくなるオチだろう、シルクは普通にクラス代表をしたいだけだろうけど皆は割と不純な動機なのかな?それなら普段の授業から話しかけたらいいのに
「違うよ、僕はマルガが居るから動いてるんじゃなくて動こうとした先にマルガが居るだけだよ」
「...なんでそんな恥ずかしいセリフを恥ずかし気も無く言えるかな?」
「まぁいいじゃないか、それでどうやって決めようか...ドロシー先生、何かいい案はありませんか?」
「いい案ね...一番いいのはマルガさんが選ぶ事だけど...そうねぇ、何か簡単な勝負とか無いかしら」
「...じゃあ普通に成績順にすれば?一番上の子をクラス代表にすればいいんじゃない?」
「お、いいね、じゃあちょっと調べてくるから待っててね」
そう言ってドロシーは一回教室を出て行った 先生が何処かに言った瞬間から教室はまたざわざわし始めた
「成績順ならもっと授業頑張ればよかった...絶対にシルクくんに勝ててないよ」
「今回だめでも次がんばってシルクを抜けばいいんだよ」
まるでシルクで確定の様な雰囲気だ、シルクも成績なら負けないと思っているのか少し得意げに私の隣に座った、ルーナは絶望した顔をしている、まぁルーナは成績がいいとは言えないからね、算術でとっても苦労しているし でも大丈夫かな?シルクは確かに成績はいいけど飛びぬけていい訳じゃないからそんな得意げにしているとこけそうだけどなー
◆◇◆◇
「ごめんごめん、待たせちゃったわね」
「大丈夫ですよ、それで一番成績がいいのは誰でした?」
「えーと、一番はマルガさんだったんだけど...二番目が僅差で...ミルさんだね」
「えっ」
「えっ」
「...私?」
選ばれたのは私がこの学校生活で一回も喋った事のないミルっていう人だった 授業の時も黙々と勉強したり一人で問題を解いている様な子だったと思う、少なくとも私の主観ではクラス代表にはなりたがりでは無いと思う、さっき手を挙げてはいたけど
「どうするミルさん、クラス代表する?」
「...します」
「ま、まぁ僕が言った事だ、成績順で僕が負けたのなら僕は文句無しだ」
「私は別に誰と一緒でも構わないから...よろしくね?ミルさん?」
「はい!」
という事でクラス代表は私とミルさんになった訳だけど 私はミルさんの事を知らないから少しでも知っておかないといけないと思うんだよね
「ねぇミルさん」
「み、ミルでいいですよ...マルガ様にさんを付けられるのは恐れ多いです!」
「じゃあ私もマルガでいいよ、ミルちゃんて呼ばせて貰うね」
「は、はい...」
「ミルちゃんは今日この後暇?一緒に何か食べに行かない?」
「ぜ、ぜひご一緒させてください!」
どうやらミルちゃんは黙々とやるのが好きっていうよりただ一歩を踏み出せなかっただけみたいだ、普通にいい子みたいだし仲良くなってもっと喋れるようになったら友達も沢山出来ると思うんだよね、私?私は自分から行く予定はあんまり無いかな?基本来るものは拒まずだけど
「...早速マルガ様と仲良くなっている...」
「つまりマルガさんと一緒に何かやる機会があったら一緒にお食事に行ける...!」
「これはますます次の何かしらの行事までに成績を上げないと...俺今から先輩に勉強教えて貰ってくる!」
「あ!ずるいぞ!俺も連れて行け!」
そして何故か知らないけど男子メンバーが勝手にやる気をだしていた 今のでやる気を出すような要素あったっけ?むしろ代表から落ちたんだからもっと消沈しててもいいと思うんだけど、まぁいっか
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