黄色いガーベラ

 黄色いガーベラが空に掛かってると思ったら、太陽だった。


 さっきまで夜だったよね? 二時だったよね?

 記憶がないけど仕事は終わってる。煙草は減っている。私の頭の中で、幸せの青い鳥は死んでいる。


 年に何度かある徹夜は、すればするほど辛くなっていく。慣れることなどないのは、我々が眠る民だからだ。あと年をとるからだ。

 関節は痛いし、化粧は皮脂と混じりあってる。スッピン男性たちの顔には髭が生えている。


 眠いと何が良くないって、こういう衛生的かつ身嗜み的概念よりも、理性に影響が出てくる。

 怒りっぽくなるし、余裕がなくなる。

 いつもなら流せる軽口も、この時ばかりは七支刀かな?ってくらい、身体のあらゆる場所に突き刺さる。

 だからこそ私は決意する。


 あと八時間働いたら、寝よう。

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