Chapter4:THE NAME

Chapter:4-0 Introduction―これまでのあらすじ―

 白い塔を根城とする魔法管理高等議院マギカ=マギステルに所属していた魔法使いのカティーアは、獣の呪いを緩和する人間たちを殺しながら生きていた。

 そんなある日、カティーアはその呪いを肩代わりさせる少女―ジュジに恋をされてしまう。

 自分の使い魔ファミリアであるセルセラと融合したジュジに獣の呪いに呑み込まれ、怒り狂う魔獣となるのを防がれたカティーアは、魔法院から離れ彼女たちの呪いを解くための旅を始めた。


 旅をしている間に、彼は一本の角を持つ種族の青年ランセと出会う。

 彼の故郷に神獣がいると知ったカティーアとジュジは、ランセの故郷へ向かった。

 巨大な亀の神獣ツンバオから与えられた試練を乗り越えたカティーアは、呪いの真相と、自分の父親が神獣だったということを知る。

 カティーアは、呪いを解き人の姿を取り戻したジュジと共に父親である神獣が最後を迎えた土地である封じられた炎ケトム・ショーラへ向かうために東の大陸へ船を使って向かった。


 雪と氷で閉ざされた土地にポツンと存在する封じられた炎ケトム・ショーラは魔法院と古くから因縁があるようで、土地の成り立ちや伝説を調べるうちに二人は番犬クーストースと呼ばれている神の加護を受けた一族の青年ジェミトや、人と精霊の合いの子であるシャンテと出会い親交を深めていった。

 カティーアたちは魔法院の騎士セーロスから村を守り、無事に自分の父親の最後を知る。

 ヤフタレクを襲った魔法院のカガチ、人が魔物に変身する魔石など新たな疑問を抱えながらカティーアたちはジェミトとシャンテと共に封じられた炎ケトム・ショーラから新たな一歩を踏み出した。

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