Chapter5:I'm in your eyes.

Chapter:5-0 Introduction―これまでのあらすじ―

 白い塔を根城とする魔法管理高等議院マギカ=マギステルに所属していた魔法使いのカティーアは、獣の呪いを緩和する人間たちを殺しながら生きていた。

 そんなある日、カティーアはその呪いを肩代わりさせる少女―ジュジに恋をされてしまう。

 自分の使い魔ファミリアであるセルセラと融合したジュジに獣の呪いに呑み込まれ、怒り狂う魔獣となるのを防がれたカティーアは、魔法院から離れ彼女たちの呪いを解くための旅を始めた。


 旅をしている間に、彼は一本の角を持つ鬼族の青年ランセと出会う。

 彼の故郷にいるという神獣が呪いを解く方法を知っているかもしれないと言われ、ランセの故郷へ向かった二人は、巨大な亀の神獣ツンバオと出会う。

 神獣から与えられた試練を乗り越えたカティーアは、呪いの真相と、自分の父親の正体を知る。

 無事にジュジの呪いを解いたカティーアは、セルセラに別れを告げ、ジュジと共に父親の手がかりを探すために東の大陸へ船で向かった。


 雪と氷で閉ざされた土地封じられた炎ケトム・ショーラで、カティーアは自らの両親の過去を知る。

 魔法院の過去を知った彼は、自分の父から力を守られた番犬クーストースと呼ばれている一族のジェミトと、ヒトと精霊の子シャンテと出会う。

 彼らは、再び西の大陸へ戻るために大きな港町へと旅立った。


 西の大陸へ向かう途中、四人は見えない伸びる剣を使うという野盗の噂を聞く。

 港町へ向かう途中で噂の野盗に襲われた商隊を助けた三人だったが、野盗は取り逃してしまう。

 そのまま西の大陸へ向かおうとしていた時、シャンテがとある少女―ファミンを助けたことで事件に巻き込まれる。

 ファミンは実の姉を助けるために、癒やしの力を持つシャンテを誘拐するが、それは彼女の母親の妨害によって失敗に終わる。

 シャンテと共にファミンを助け出したが、ファミンは姉を助けるのを邪魔する奴等だと牙を剥く。

 カティーアとジェミトによって打ちのめされたファミンが、例の野盗だと判明した。

 彼女の体に付着している粘獣のようなものが、姉だったこと、質の悪い呪いによってそれが作られたことを察したカティーアが、ファミンの処遇をどうするか考えていると、ファミンの母親が彼女を取り戻すために姿を現した。

 錯乱するファミンをなんとか守り、母親を追い詰めると、ファミンとその姉が呪われた元凶であるミエドという怪しい男が姿を現す。

 彼女とその姉を助けるために四人はファミンに力を貸すことを約束し、ミエドと、自分の母親と戦うことをファミンは決意した。

 巨大な蛇に姿を変えられ街を襲った母親を倒し、実の姉を呪いから救ったファミンは、最期に姉から新たな名前という贈り物を受け取る。

 新たな満たされる子フィルという名を貰った彼女は、カティーアたちと共に旅をすることになった。


 次の目的地は、かつてカティーアと共に魔王を倒したとされるイガーサの墓所がある街だ。

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