2-12:Bye for now -また会う日まで-

 動け……あと半歩でいい……。

 なんとか体勢を立て直したはいいけど、もう間に合わない。

 頼む避けてくれ……半ば祈るようなあ気持ちでジュジの方を見ると、黒くて長い獣の尾がふわっと目の前に現れた。

 

(油断……してくれたみたいですね)


 影から打ち出された黒い杭たちは、ジュジの頭に突き刺さることはなかった。

 美しい毛並みの尾には硬化魔法が施されていたようだ。あっけなく彼女の尾に叩き落された杭たちは、カラカラと音を立てて地面に転がった。

 背を向けていたジュジが影を向き合って、自分の足下から太くて長い茨のムチを伸ばす。

 俺も驚いたのだから、影も同じくらいかそれ以上驚いているだろう。完全に不意を突かれた影が、茨のムチを胴で受け止めて吹き飛び、岩山の側面に背中を強く打ち付けたのが見えた。

 

(あの黒い影が、何を言ってたかはわからないですけど、私だって少しは役に立てます)


 勇ましい唸り声をあげながらジュジが俺の前に出る。

 彼女の足元からは、更に茨のツルが生い茂り、立ち上がろうとした影の方へ勢いよく伸びていった。

 自分を包囲しようとしているツルを焼き払おうと、影は炎の魔法を纏わせた両腕を振り回す。しかし、焼いても焼いても尽きないツルは、次第に影の動きを封じていった。

 

「最初会った時は、魔物相手に殺されるのを待つだけだったが……随分と勇ましくなったな」


(知ってます? 私は貴方を助ける天才なんですよ)


 動きを鈍らせながらも、影は少しずつこちらに近付いてくる。

 完全な拘束をするには至らなかったが、ジュジの時間稼ぎは本当に助かった。

 俺の顔を見上げたジュジが、得意げに鼻を鳴らす。


「ああ、知ってるよ。ありがとう」


 人ってものは変われるって自分でさっき影に言ったが、俺はこいつの成長を信じていなかったな。

 硬化魔法も茨の魔法も、ここまで使えるようになっているとは思わなかった。


「師匠を走り回らせて奇襲のチャンスを伺うなんて本当、随分とに育ったな」


 皮肉を言っている間に、影は茨の包囲を突破してこちらへ突進してきた。

 ジュジはそんな影の動きを読んでいたかのように、地面から茨のツルを生やして足に絡み付けると、そのまま駆け出した。地面を蹴って体を捻ると、彼女の黒い尾がムチのようにしなって影の胴体に絡みつく。


(ちゃんと魔法の練習、がんばったんですよ。後で褒めてくださいね)


 尾で捉えた影を高く持ち上げたジュジは、勢いよく尾を地面に叩きつけた。

 小さな呻き声を漏らした影を、もう一度高く持ち上げて、次は体に絡めた尾を解く。

 空高く放り投げられた影を見たジュジが「ワン」と一鳴きした。


 少し容赦なさすぎじゃないか? と同情しながらも、俺は空中に浮かされて無防備な影の頭を炎を纏わせた拳で思い切り殴りつけた。

 首と胴体は見事に分かれ、地面に落ちた頭をジュジの尾が叩き潰す。

 頭が潰されたと同時に、残された体も砂のようにサラサラと形を崩し、消えていった。

 

 影が消えたあと、一応周囲の魔力を探ったが、流石にもう再生はしないみたいだ。

 やっと安心した俺は、膝に手をついて深く息を吸い込む。慣れない防御魔法を乱打してさすがに疲れた。

 ジュジも舌を出してハッハと息を荒くしている。腹ばいになって伏せたジュジにもたれかかるように俺も座り込んだ。

 パチパチと拍手の音が耳に入ってきて、そういえばランセがいたということを思い出す。


「君の強さは見せてもらったよ。約束通り、君に真実を教えると共に、彼女たちの呪いをどうにかする手立ても伝えよう」


 戦いに手いっぱいですっかり忘れてた。あの影は、この悪趣味な老亀が俺の力を試すとかなんとかのために作ったんだった。

 亀の頭から飛び降りてきたランセが「おつかれー」と言いながら差し出してきたのは、木の幹をくり抜いて作ったらしい水筒だ。

 中に入っていた水を一気に飲みながら、俺は亀を睨む。


「楽しんでもらえたようでなによりだよ……」


 俺と互角に戦えるだけの影を作り出したってのに、亀は呑気な声で疲れた様子もない。

 疲れ切って、しばらく動けそうもない俺からの皮肉も通じた様子はまったくなく、亀は満足そうにただ微笑むだけだった。

 

「君が呪いを移していたと思い込んでいたのは、気のせいなんだ」


 畳んでしまい込んでいた足を甲羅から出しながらそう言われて、ついカッとして思わず眼の前の亀を焼き払ってしまおうかと悩んだ。

 今、疲れ切っていなかったら多分試しにやっている。クソ。

 そんなことを俺が思っていることを知ってか知らずか、亀は涼しい顔で話を続けた。


「言葉足らずだったかな。魔法使いくん、君がしていたのは他人を新たに呪うことだ。他人を呪いながら、その人から魔力を吸収していたんだよ。複雑な2つの工程を無意識に並列処理するなんて天才の所業としか言えないけどね……」


「は?」


 言ってる内容はわかったけれど、それをうまく飲み込めず俺は間抜けな声を出した。


「魔法使いくん、君は自分自身にも目の前の相手にも負の感情を抱いていたんだ。怒りや悲しみや罪悪感……それが呪いになっていた」


「……それが本当なら、俺は今頃とっくに狂った魔獣になり果てているんじゃないのか?」


「言っただろう。君は強固な願いによって護られている……と」


 亀の言葉を聞いて俺は自分の両手を見つめる。


「君も魔法を使っているのなら、魔力とは魔法を制御するための燃料のようなものだということは知っているはずだ」


 ジュジを見ると真剣な顔で頷いていた。俺も、知っていることだとはいえ一応耳を貸す。


「魔力で満たされている間は、君は不死の加護によって魂と体も保護されている。でも、君が魔力を消耗すると、一時的に護りの力を呪いの力が上回り、君の体は獣の呪いに蝕まれる。魔力を必要以上に使えることの引き換えに呪いが進行しているように見えたのはそういう仕組みさ」


「な……」


 驚きはしたが、よく考えれば辻褄が合う。

 そのうち消える呪いが残り続けていたのは、俺の心が不安定だったからというのと、長期的な休みがないまま魔法を使い続けていたからか……。


「君の使い魔ファミリアのお嬢さんは無尽蔵とも言える凄まじい魔力を持っている。それに……君の心は比較的安定しているようだ。だから、使い魔ファミリアのお嬢さんといる間は、呪いが新たに体を蝕むこともない……と考えてもいいだろう」


 老亀の言葉でやっと気がつく。そういえば、影との戦いで魔法を使いまくったのに獣の呪いは俺の体を蝕んではいない。

 体を見回して確認してみても、俺の両腕だけが相変わらず金色の毛皮に包まれているだけだった。


「……じゃあ、この両手は」


「……呪いがずっと体の一部にとどまり続けるとしたら、それは君自身がなにか自分に対して許せないことがあるからだ。非常に強い力で常に自分を無意識に呪っていれば護りの力もそれを排除することは難しいのかもしれない……月の加護については詳しくないので推測になるのだけれど」


 亀はゆっくりとまばたきをしながら優しい声でそう言った。月の加護という言葉は初めて聞いたので判断できないが、おそらく精度の高い推測なのだろう。

 俺は研究者たちとは違ってなんとなくで魔法が使えてしまうタイプだった。念じればそのとおりに魔法が使えるので、細かい仕組みや因果について考える必要もあまりなかった。

 魔術書を集めているのは、魔法をイメージするのに便利なのと、どんな使いみちがあるのか知るためでしかなかった。知った魔法は大抵のものなら仕組みなんて知らなくても再現できる。妖精にこうしてくれと念じて魔力を渡せば、大抵は言うことを聞いてくれるからだ。


「自分を……呪っていた……か」


 魔法院は、俺の呪いが移せないと知っていて、アルカを俺に使わせていたのだろうか。それとも、あいつらも呪いを移せると誤解していたのか……。今になっては確認しようもないが……どちらにしても嫌な話だ。

 俺がしっかりしてさえいれば、あのときも、それに今までもアルカたちを無駄に殺さなくても済んだのかも知れない。


(カティーア……)


 心配そうに鼻先を押し付けてきたジュジの頭を撫でて笑ってみせる。

 後悔してもどうにもならないことはある。かつての自分の弱さも、罪も抱えたままこの先に活かしていくしかない。


 腕の呪いは、自分を許せないから消えないのかもしれないと老亀に言われて、俺はイガーサのことを思い出していた。

 この左腕は、彼女の命を奪って生き延びてしまってからずっと獣の呪いに蝕まれたままだ。

 どんなにアルカを使っても、イガーサを失う前の腕には戻らない。

 この忌々しい腕は……これは俺が俺に与えた罰だったんだなと、苦笑しながら改めて両腕を見つめた。


「そして……魔法使いくんの目的はこっちが本題だったね。彼女たちについては、君が自分自身を呪う頻度が減れば、いつか元の姿に戻る。けれど……そうだねぇ、最初に言ったとおり今すぐになんとかする方法もあるんだ」


「……頼む。今すぐこいつらをなんとかする方法を教えてくれ」


 俺が俺へ下した罰が消えないことは、とりあえず今はどうでもいい。

 でも、俺が俺の弱さに負けたせいで呪ってしまった彼女たちは開放したい。そう思った。

 自然に呪いが解けるのを待つ……それはイガーサへの罪悪感がなくなるときだと思う。そんな時が来る自分を今は想像できなかった。


「無意識に振りまいていた他人を呪う力というものは、使いこなすのに時間がかかる。だが、今回は特別にその力の制御のコツを教えてあげるとしよう」


 あの意地悪な亀がそんなことをいうとは思わなくて「は?」と思わず声を漏らす。

 愉快そうに甲羅を揺すった亀は、俺の前に頭を差し出してきた。


「初めて外の世界で出来たランセの友達だからねぇ。爺さんからのお駄賃みたいなものだよ」


 ランセに肩を貸してもらって立ち上がった俺は、下げられた亀の頭に両手をかざした。

 後ろにいるジュジが息を呑んで見守っているのがわかる。


「私の魔力を吸い取ってご覧。なに、君は魔法を扱う才能がある。仕組みを知った今、無闇に他人に呪いを振りまくなんてことしないさ」


「才能ねぇ……まぁやるだけやってみるさ」


 少し強がりのような皮肉を言いながら、恐る恐る手をのばす。ザラザラとした手触りの皮膚に乗せ、手に力を込めた。

 深呼吸をして、力を吸い取るイメージをする。大丈夫、俺は呪ったりしない。魔力を分けてもらう……そう自分に言い聞かせながら……。


「……っく」


 手が触れている部分が熱くなる。温かな白い光が湯気のように現れて、俺を包むように広がった。

 そして、染み込んでいくみたいにゆっくりと俺の体内へと消えていく。

 軽いめまいがしたし、体がやけに熱い。初めての感覚に戸惑っていると、亀は穏やかにまばたきをして俺の手から頭を離した。


 体の具合を確かめたくて少し伸びをしたり屈伸をした。でもなにが変わったのか全然わからない。

 首を傾げながら手で顎を撫でると、妙な感じがして自分の手に目をやった。

 

 呪いが……ない。左手首の先は相変わらず金色の毛皮に覆われている。でも、それだけだ。

 久しぶりに見た自分の右手を見て驚いていると、さっきまで寝そべっていたジュジが勢いよく腹の辺りに突進してきて、それから元に戻った俺の右手を舐め回す。

 ジュジが咥えて持ってきたらしい手袋は、彼女の足下に落ちていた。拾って両手を通しながら、彼女と目線を合わせるように腰を屈める。


「……なるほど。イメージは掴めた」


 俺は、さっきと同じように何かを吸い取るイメージを浮かべて目を閉じた。

 そして、目の前で尾を左右に激しく振って座っているジュジに手をかざした。

 自分の体に広がっていた呪いが左手だけに収束したように……。具体的にイメージをして、集中をする。

 使い魔ファミリアも、魔力の関係性でいうなら、俺の体の延長線上のようなものだ。呪いを他者に移したり吸い取ることは出来ない……だが、自分の魔法や魔力を操って任意の場所へ移動させることや凝縮することは出来る。

 ジュジに触れている指先からムズムズと虫のようなものが這い上がっているような感覚が登ってきているが、痛みはない。

 本当にジュジの呪いがなんとか出来ているのか心配になった俺は、集中するために閉じていた目を僅かに開いた。


「これは……」


 そこには、薔薇色の光があった。

 まるで魔法院でのあの夜に起きた悲惨な変化を巻き戻しているみたいだ。

 

 光りに包まれたジュジの姿は徐々に大きくなり、次第に二本の足で立ちあがっていく。

 それに、彼女の肌を隙間なく覆っていた真っ黒な毛皮は頭髪のように必要な場所以外から、まるで溶けていくように消えていく。


「え? あの犬って人だったの? え? なになにカティーアちゃんの彼女?」


 ああ、そういえばランセがいるんだった。

 ジュジが元の姿に戻る様子に見とれていた俺は、翳している手とは別の手で、急いで自分のマントの留め具を外した。

 光を纏っている彼女の細い腰を抱き寄せて、マントで包む。

 徐々に体を覆っていた薔薇色の光は消えていき、すっかり元の姿に戻ったジュジの赤銅色をした肌が露わになってきた。

 久し振りに見た彼女の額に、自分の額をそっとくっつける。すると、閉じていた彼女の瞼がゆっくりと持ち上がった。

 彼女の面持ちはそのままだったが、瞳の色だけが美しい琥珀色から、深い緑色へと変わっている。


「……セルセラ」


 思わず使い魔ファミリアである彼女の名を呼ぶ。表情でわかる。これはジュジではないと。

 目の前の少女は、その名を呼ばれると柔らかな微笑みを浮かべてゆっくりとうなずいた。そして、俺の背中に手を回して抱きしめてくる。


「ずっと……向き合って貴方とこうやってヒトの子同士みたいに抱き合ってみたかったのよね」


 セルセラはそう言ってくすくすと笑うと、俺の背中に回した手を解いた。それから、腕を伸ばして俺の頭を撫でる。

 彼女の笑い方は、どこか悲しげな気がして息が詰まりそうになる。

 何か言おうとすると、セルセラは俺の唇に、自分の人差し指を当てて言葉を遮った。


「きっと優しい貴方は悩んで迷うだろうから……って最初から決めていたの」


 柔らかくて甘い声が、頭に直接響いてくるみたいに俺の思考を溶かす。

 どういう意味だよと聞きたいのに、何も言えないまま俺はただ彼女の瞳を見つめるしか出来ない。


「これはわたしからの贈り物。貴方はジュジと一緒に生きてほしいから。でも、贈り物をする前に最後こうして話すくらいの時間は願ってもワガママじゃないでしょ? だから、自分を隔離はなして眠らせてたの」


 少しだけ申し訳なさそうに、それでも強がりながらそう言ったセルセラは俺の頭を両手で挟むと、ぎゅっと胸元に抱きよせた。

 セルセラがジュジの中で眠っているのはわかってた。二つ以上の個体の融合は本来なら記憶も能力も混ぜあって一つの存在になるというのが通説だったのに、ジュジにはセルセラの能力も記憶もなかったから。

 だから、セルセラは完全な融合を拒んでいて、いつかはまた、セルセラとジュジとして分離されたいんだと思っていたんだ。

 完全に分離をしたら、ジュジは死ぬかもしれないけど……なんとかする方法があるって誤魔化し続けて考えることから逃げていた。

 どちらかしか選べない。わかっていて決められなかった俺を見透かしていたようなセルセラの言葉に何を言うべきかを見失ってしまう。


「本当に……本当にあなたは世話の焼ける子ね。大丈夫、わたしは消えるわけじゃ無いわ。ずっとジュジの中にいる」


 柔らかい彼女の胸元に抱かれながらそっと髪を撫でられると、自分がまるで幼い子供に戻ってしまったみたいな感覚に襲われる。


「知っているでしょう? 肉の殻を持たぬ者わたしたちにとって死は終わりじゃない。個の終わりは生の終わりではないわ。魂はまた巡る。きっと、またあなたたちに会えるから……しばらくのお別れってだけよ」


 何も答えられない俺は、ただ、抱きしめる手に力を入れることしか出来ない。

 何から話していいか、どんな言葉でも感謝の気持ちを伝えられない気がして、ただ俺は黙ってセルセラの言葉を胸に刻みつける。

 彼女の言うことはわかってる。それでも、セルセラは、あの小さくてお節介で、俺とずっとずっとあの孤独な白い邸宅で過ごしてくれた彼女はもういなくなってしまう。


「可愛い可愛い私の特別愛しい子……貴方と貴方の大切なヒトが幸せになれるように祈ってるから」


「本当に……ありがとう……母さん」


 ずっと思っていたことをやっと言えた。もっと早く言っておけばよかった。


「もう……。最期に泣かせるようなこと言わないでよ……。ちゃんとジュジと仲良くするのよ?」



 独りぼっちだった俺に、はじめて手を差し伸べてくれた家族ファミリア。仲間を作ったときも、失った時もただそばにいてくれた。

 それは、使い魔ファミリアとしての信頼ではなくて、もっと大切な…きっと他のやつらが親に抱いている気持ちときっと似たようなものなんだと思う。


「お前がいなくても……しっかりやってみせるからさ……いつかまた会えたら、しっかり褒めてくれよ」


 涙が止まらないまま、無理に笑った俺の頭を、セルセラは困ったような笑顔でそっと撫でて目を閉じた。

 俺は、そんな彼女の頭に額をくっつけて力いっぱい抱きしめると、彼女が歌うように使い魔ファミリアの結びを解く歌を口ずさみ始める。



――愛しい愛しいヒトの子よ

――母と子の結びを解きましょう

――それは泡沫よりも永く永遠よりも短いヒトと常若の国の民わたしたちの縁の鎖

――再び貴方が結ばれることを求めるその日まで

――愛しい我が子に常若の国わたしたちからの加護がありますように

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