名前も知らないあの人(店主)
「店主さん、めっちゃいい人だね」
「そうだな、名前も知らないけど」
店主が客に接客している裏で隼人と香澄はひそひそと話をする。
隼人が店主の名前を知らないという発言に、香澄は突っ込む。
「名前くらい覚えたらいいのに」
「なんだっけ、名前」
「私も覚えてないけど」
香澄も覚えてないんかい、と言いあっているうちに客が帰ったらしく、店主がこちらにやってきた。
「店主さん、なんて名前なんですか?」
コミュ力の化身みたいな存在の香澄が、先陣を切って名前を尋ねる。
店主は目を細めて笑いながら答えた。
「ボクの名前はねえ、河合良夫だよ。まあぼちぼち覚えてもらって」
「河合さん! よろしくお願いします!」
香澄は元気よく河合さんに挨拶する。
河合さんは目を細めて笑いながら頷いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます