インスタ

「なんか食べよう!」


 香澄が元気よく提案する。


 移動とコーヒーカップだけで時刻は昼を回っており、隼人も空腹を感じ始めていたので、香澄の提案に賛成。


 朝っぱらから昼のことを考えていた岳は当然昼食を楽しみに待つ。


「ここの遊園地、インスタ映えで有名らしいよ」


 日向がスマホを片手でスクロールしながら説明した。


 その言葉に全員ぴんと来ていない様子で顔を見合わせる。


「俺、インスタやってないし」

「私もやってないからあんまり興味ないな」

「俺はインスタに写真とか上げるタイプじゃない」


 全員、インスタ映えに興味とかなかった。


 日向もそういうタイプのようで、説明はあくまで棒読み。


「とんでもなく高いし、別のところにしよ」


 四人のインスタへの評価はとても低かった。

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