野菜生活

「なんか行けそうだし、面接入れちゃおうか」


 香澄が提案して、隼人も同意する。


 隼人の通っている学校は、まあまあ頭のいい高校で、この周辺では有名なので、少しくらいは面接が通りやすいのではないかと予想する。


 とはいえバイト先が求めているのは頭の良さではなく有能さ。だから実は加点はないのではないかという説もある。


 どちらにせよ、面接を受けないことには働けない。


「いつにする?」

「今月もうすでにやばいし、早めがいいかも」


 まだ今月半分くらいしか経っていないが、予算の四分の三は使ってしまっている。


 来月の分の仕送りはまだ来ないので、給料日も考えるとしばらくはバイトするにせよしないにせよもやし生活になりそうではあるが……。


 早く働かないと来月ももやし生活になってしまいそうなのでオワオワリである。

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