俺たちって

「なあ、香澄」

「どうしたの、隼人くん」


 二人でコーヒーを飲んでくつろいでいると、隼人が突然に切り出した。


「俺たちって、今どんな関係?」


 友達を数える時に香澄を自然と数から外したりしたが、だからといって付き合っているかと言われると確証が持てない。


「確かに、真正面から告白はしてないかも」


 好きだと伝えあっただけで、付き合うとは一言も言っていない。


「隼人くんは、どう? 私とどういう関係でいたい?」


 香澄の言葉に空気が張り詰める。


「俺は、できれば付き合いたいと思ってる」


 隼人の言葉を受け止めて、香澄は優しく笑う。


「私も、同じ気持ちだよ」


 隼人の顔をじっと見つめる。


 隼人は、恥ずかしいのか目を逸らした。


「付き合おう、香澄」

「うん。よろしく、隼人くん」

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