しばらくここを離れます
「えっと、隼人くんに話があります」
隼人が岳と話をし終えて家に帰り、夕食の席に着くと、香澄が切り出した。
敬語口調だし、何やら真面目な話をするんだろうと姿勢を正す。
もしかしたら岳の話か、とも考える。
「親に、春休みの間に一回帰ってきてって言われてるので、春休みになったらしばらくこの家を離れることになります」
岳とは全く関係のない話だった。
多少なりとも衝撃的な事実ではあったが、想定外というわけではないのでひとまず頷く。
「わかった」
「だから私はしばらくの間家事が出来ないんだけど……任せていい?」
「もちろん」
「ありがと」
岳は「容赦しない」なんて言っていたので、香澄になにかしたのかと思ったが、そうではないようだ。
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