カウンター
「香澄、そろそろ一緒に出かけよう」
「え? いや、無理しなくてもいいよ」
まさか香澄と遊びに行くのに無理をしていると思われていたとは。隼人の対人性能舐められすぎ?
しかしそこは強引に気合で押し切る。
「まあまあ。最近出かけてないし、たまにはいいでしょ」
誤解、解かなくても大丈夫だろうかと不安になるが、一旦放置しておく。なんやかんや耐えるので。
「私は、隼人くんと出かけるの嬉しいけど」
普段なら照れてしまう言葉も、一旦スルー……できるわけもない。隼人は頬を真っ赤に染めてシャイな様子を見せる。
ここまで来て、ずっと出かけなかったらフラれそうだからそろそろ頃合いかと思ったとか言えるわけもない。というかそんなことしたら誤解が加速する。
だから、一言だけ。
「俺も嬉しい」
それは渾身のカウンター。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます