「デートの予定を入れすぎて、宿題が終わらない予感がする」

「安心して。私と一緒にやればすぐだから」

「どこから湧いて来るんだその自信は」

　口先では軽口をたたいているが、香澄がいるといないとでは効率が大違いなのは事実だ。

　実際、この間本屋で買った参考書は、香澄に教わっただけで一瞬で解き終わった。成績も上がった(気がする)。実際にテストとかしたわけではないのでわからないけど……。

「とりあえず明日は映画、明後日は散歩、明々後日はまた本屋に行って、その翌日はみんなで食事」

「遊びの予定入れまくったらお金がかかるかと思ったけど、その辺もちゃんと考えてあるっぽいな」

「私天才なので」

「そんなキャラだったっけ……」

　少し疑問は残るものの、香澄の可愛さは何一つ変わっていなかった。

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