連絡が来た

 ピロン、とスマホの通知が鳴った。


 家の掃除を始めたばかりだが、一瞬だけ、と自分に言い訳して隼人はスマホを確認する。


『実家に着いたよ!』


 香澄からのメッセージとともに、香澄が表札の横に立って笑顔でピースしている写真が送られてくる。


 写真で見ると香澄の可愛さが思い出されるなーなんてことを考えつつ、隼人は返信を送る。


『わかった。ごゆっくり』


 二言だけの簡素なメッセージだが、収まりきらないくらいの感情を込めて送信ボタンを押す。


 香澄からは感謝の意を表すスタンプが送信され、一旦やり取りは一区切りとなる。


 香澄と連絡を取ったことで、香澄に快適に帰ってきてほしいと思い、家の掃除のモチベーションが高まった。


「じゃあ再開するか……」


 隼人は足取り軽く家掃除を再開した。

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