告白……!?
「俺、香澄のことが好きです。付き合ってください」
隼人が旧美術室に近づくと、そんな声が聞こえた。
そして隼人は聞き慣れた「香澄」という名前に反応して足を止める。
香澄はモテるとは聞いていたが、まさか香澄が告白される機会に立ち会ってしまうとは、と驚く。
「ごめんなさい。私、好きな人がいるから」
香澄の言葉に、関係ないはずの隼人も驚く。
「そっか……」
「ごめんね、相坂くん」
先ほど驚いたばかりの隼人は、続く香澄の言葉でさらに仰天する。
相坂、香澄に告白してるじゃねえか。
隼人は得られる情報量が多すぎて処理落ちしてしまいそうだったが、なにより香澄や岳に盗み聞きがバレるのが一番まずいと考え、一旦旧美術室を離れた。
途中通りがかる先生とすれ違うのがなぜか少し怖かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます