もう学校始まりそう
隼人と香澄は、二人並んで皿を洗いながら話をする。
「年明けたら結構すぐ学校始まるね」
香澄の言葉を聞いて、隼人は青ざめる。
「住友さん、学校では注目されてるよね?」
「まあ、他の人よりは」
隼人は頭を抱えた。
「俺と住友さんが一緒に住んでるってバレたらどんな処分を下されるかわからないから、学校ではあんまり関わらないようにしてくれ」
「え、駄目? もし話しかけたら?」
「無視する」
血も涙もない言葉ではあったが、確かに隼人と香澄が一緒に住んでいることを学校に知られるのはまずいし、それを隠すためには学校では関わるのを避けるのが最も安全だ。
「えー、寂しい」
「家では普通に喋ればいいだろ」
香澄は、隼人のその言葉に表面上は頷いた。
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