そろそろ年末
隼人と香澄が二人仲良くリビングでくつろぐ。
「そろそろ今年も終わるね」
「そうだな。受験があったのが今年とは思えないぐらい、長い一年だった」
隼人と香澄は、今年の二月に県立海神高校を受験して合格し、海神高校に進学した。
しかし、環境が変化したからか隼人は一年が妙に長く感じられた。
「私も、めっちゃ長かった」
思えば、二月に受験があったかと思えば、三月から初めての一人暮らしを始め、四月には入学と、二人にとって人生で初めてのことばかり起きた年だった。
経験した行事は全て高校に入ってから初めてだし、十二月に入ってからは人生初の同棲だ。
「ま、来年はもうちょっと慣れて楽になるだろ」
一人暮らしのときは自分だけで負担していた家事も、二人で暮らしているから分割することが出来る。
家事の総量こそ増えたが、少しは負担も減っている。
「来年もよろしく、清原くん」
香澄が笑顔で言い、隼人は真顔で頷いた。
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