香澄無双(何回目か数えてもない)
はっきり言って、香澄に教えることは一つたりともなかった。
っていうか、香澄のわからないところが一つもなかった。冷静に考えておかしいが、隼人もおかしいと心の底から思っている。
逆に隼人はなにもわからなかった。なにもわからなかったのであらゆるところを香澄に質問し、香澄の勉強時間をドレインした。
「ほんとごめん、貴重な勉強時間を……」
「人に教えると自分も効率よく勉強できるらしいし、これは私のためでもあるよ」
勉強もできて人格もできていて運動もできるので、再三言うが、香澄は最強高校生という認識で間違いない。
こんな性格で、なぜ両親と別居したくなったのかはわからないが、そういう微かな欠点すら魅力に変わる。香澄すごい。
「卒業したら結婚しよう」
本心からの隼人の言葉に、香澄はびっくりした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます