おっぱいに飛び込め
「どうしても、不安?」
「ああ、不安だ」
隼人は香澄の問いに即答した。
「じゃあ、私が抱きしめてあげよう」
言いながら香澄は両手を広げる。
香澄に抱きしめられたいのはやまやまだが、大きな胸を前にして飛び込むほどの思い切りがない。
「隼人くん、私に抱きしめられたくないの?」
香澄は不思議そうな顔をして言った。
その奥に笑顔が垣間見えるので、きっと俺が素直に抱きしめられない理由もわかった上で言っているのだろう。
「ほら、やわらかいよ?」
直接手を触れるわけではないが、どこを指しているのか容易に理解できる。
じゃあ思い切り飛び込んで一泡吹かせてやろう(セクハラ)。
隼人は香澄の彼氏であり、合意の上であれば胸に触れたってなんの問題もない立場にある。
隼人は覚悟を決めて、香澄に身体を預ける。
やわらかい。水の中に沈み込んでるみたいだ。
(作者は経験なし。※本来作者は作品内にコメントを入れるべきではないですが、とても重要なことなので補足します)
全身でやわらかさを堪能し、即座にゆでだこを圧倒的に凌駕するほどの赤色に染まる。
「わ、隼人くんかわいい」
甘い声で香澄がささやいたのが最期、隼人が目を覚ますことは二度となかった。
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