といつめ

「で、一体どうやって香澄と仲良くなったんだよ」


 岳は昨日と同じように問い詰める。


 隼人は状況を理解していなかった昨日とは違って、今日は素直に答える。


「外でたまたまぶつかって、同じ高校だってわかったら気づいたら仲良くなってた」 


 実際には外でたまたまぶつかった後に紆余曲折あったのだが、要約すると隼人の言った通りだ。


 しかし、岳はそれだけでは納得しなかった。


「それだけでこんなに仲良くなることないだろ」


 仕方ない、と隼人はもう少し詳しく話すことを決めた。


「外でぶつかったときに一目惚れしちゃって、告白したんだよね。そうしたらなんか仲良くなってた」


 相変わらず詳しい顛末こそ省略しているが、今度は岳にとって納得に足る内容だったようで、岳は苦笑しながら溜息を吐いた。

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