人間って集まると怖くなるんだなあ
学校が終わって、香澄と付き合っていることについてクラスメイトたちから質問攻めを受ける。
「また今度話すから、今日は帰らせて」
「しゃあない。絶対聞かせろよ」
「わかった」
なんとか人混みから抜け出しても、学年中の生徒たちから好奇の目を向けられているのを感じる。
幸い、誰にも絡まれることはなく学校を脱出し、早足気味に家へ向かうと、そこにはすでに香澄がいた。
「隼人くん、おかえり」
「ただいま。香澄は質問攻めされなかったの?」
「私はそういうの、慣れてるから」
かわし方も心得ているらしかった。
「そんなことより隼人くん、愛華に話しかけられてたよね? 大丈夫だった?」
「ああ、断ったらなぜかすぐ引いていった。逆に怖いけど」
「大丈夫、私たちの総力をあげて、隼人くんに手は出させないようにするから」
そこで隼人は教示を得る。人間って集まると怖くなるんだなあ。
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