クラス分け
「あ、愛華ちゃんだ」
「愛華……誰?」
香澄がクラス表を確認していると、隼人の知らない名前が複数出てくる。
「愛華ちゃんは、この前言ったバイトやってる子だよ」
香澄がそう言って、隼人は慌てて周囲を見渡す。
先生の姿は周辺にはなかった。胸を撫でおろす。
「フルネームは確か、木原愛華ちゃんだったかな」
「木原さんね、了解」
「愛華は……私は本当は隼人くんに会わせたくないんだけど」
意味深な言葉に隼人は少し疑問を感じたが、香澄への信頼からひとまずスルーする。
「会ってほしくないなら、できるだけ話さない方がいい?」
「避け続けるのも不自然だし、仕方ないよ。でもできるだけ私がいるところで話してほしい」
香澄がこんなに警戒するとは、木原愛華はいったいどういう人間なのか、隼人の謎は深まるばかりだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます