お粥を作ろう

「頑張って私も家事するから……」

「いや、いいよ。無理すんな」


 隼人は香澄が無理をするのを止める。


「代わりに、俺が風邪ひいたら住友さんが家事してよ」

「もちろん」

「じゃあ、朝ごはん作ってくる。お粥でいい?」

「お粥!」


 香澄は嬉々として言った。


 隼人がなにを作ると言っていてもこれくらい喜んでいただろうが、やはり自分の体調を気遣ってくれることは嬉しかった。


「あんまり美味しくないかもしれないけど」

「そんなことないよ」


 香澄の期待を受けて、隼人は香澄の部屋を出た。

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