同棲がバレそうです
「えっと、ドリア一つ」
香澄が家計に配慮してドリア(三百円)を注文する。
「じゃあ俺も、ドリア一つ」
隼人も香澄に追従。
「俺もドリア」
「わたしもドリア」
場の流れから、岳と日向もドリアをそれぞれ一つずつ注文する。
「そういえば朝来たときから疑問だったんだけどさ」
岳が口を開く。
「なんで香澄と隼人が一緒にいたんだ?」
「「!?」」
冷静になって考えてみれば、隼人とはクラスが違い、体育の授業も違う香澄が、隼人にバドミントンを教える特別な理由がない。
「えっと、その、私……」
痛いところを突かれて、香澄が狼狽える。
「俺の友達、香澄しかいないから」
隼人が助け船を出すと、岳と日向は納得したようにうなずいた。
「確かに」
「隼人友達少ないからな」
香澄は内心隼人に感謝し、隼人は内心岳と日向の攻撃に大ダメージを受けていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます