第6話 王都へ

 私は一晩寝ずに考え、自分の身の振り方を熟慮した。


 他の門下生の顔を思い浮かべたり、しまってあった資料を読んだり、とにかく自分の行く末を考えまくった。


 そんな時に目に入ったのが、『団員募集』と書かれたある紙だった。それは王都にある騎士団が、広く団員を募集するという内容の紙だった。もちろん出自は問わないという。


 私は本能的に「これだ!」と思い、日が昇ってから師範代に相談した。


 相談を受けた師範代は、「キミの腕前なら、騎士団でもやっていける。オレの名に誓って大丈夫だと言えるよ」と、快く同意してくれた。


 そして私は荷物をまとめ、お世話になった道場を後にして、王都に向かった。

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