第2話 リリカという名前

 私の名前は、リリカ・アーウェント。とある田舎の村の出身で、父も母もわからない『孤児』だった。

 そんな孤児である私を見つけ、名前をつけて育ててくれたのは、その村の人々。中でもその村の中にある『剣術道場』の師範代が、よく目をかけて世話をしてくれた。


 結果として、私はその剣術道場で寝泊まりをする事になり、炊事・洗濯・掃除など、家事一切を手伝う事になっていった。

 今思えば、私なりの恩義の返し方だったのだろう。


 そんな私に、祝福ギフト異能力スキルなどある訳はなく、普通の子供として育ててもらった。


 ただ少し違っていたのは、私には『努力の才能』と『剣術の才能』が少しあった事だ。

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