第154話 朝ご飯のサラダ

 良い一日の始まりは、ゼスが買ってきた新鮮な葉物野菜と果物を使った、彩り豊かなサラダだ。

 そこに刻んだチーズを乗せ、添える飲み物はフレッシュな果汁のジュースだ。

「いただきます」

「うむ、召し上がれ」

 ゼスに促されてフォークで刺して口に運ぶ。うん、美味しい。パリパリの歯ごたえの葉物野菜にチーズのコク、果物の酸味も良い。アクセントの塩がまたいい仕事をしている。


「ごちそうさまでした」

「うむ、良きかな」

 大皿に乗っていたサラダをペロリとたいらげ、お腹も良い具合だ。

「じゃあ、騎士団の方に行きましょうか」

「うむ、同行するぞい」

 私はゼスに、完全に胃袋を掴まれている状況だ。やはり美味しいものは魅惑的だ。

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