第234話 門が見えてくる
「さて、ここは城下町じゃ。この道の先に、魔王の居城がある。そこまで歩くぞよ」
という事で、ふたりでテクテクと歩く事に。道が舗装されているため、歩くのがかなり楽だ。
「あれ? お城の中へ影から入れないの?」
私の素朴な疑問に、ちゃんと答えるゼス。
「そこは警備上の問題じゃよ。変な輩が入らぬよう、城は結界で覆われておる。入るには、正式に正門から入らねばならんのじゃ」
なるほど、それはもっともだ。
そして少し歩いた所で、かなり大きな門が見えてくる。城壁と同じ、白い壁で造られた城門だ。奥にある城は、城壁があるので見えはしない。
「ほへー」と私が見上げていると、ゼスが袖をちょんちょんと引っ張る。
「そちらの門は馬車用の門じゃ。個人が通るには、隣の扉から入るのじゃ」
見ると、確かに城門の隣に、人ひとりが通れるくらいの扉がある。
ん? ノブも取っ手も無い。のっぺりしている。どうやって入るのだろうか?
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