第250話 お返しのわしっ!

むにむにむにむにむにむに


 しつこいくらい私の胸を揉んでくる。そして極めつけはこの一言だ。

「ワシもこんなくらいほしかったぞな! もうちょっとでいいから成長したいぞな!」

 ぷいっ、と私から顔を背ける。その目の端には、ちょっと悔し涙が浮かんでいた。よっぽど私の胸が羨ましいのだろう。

 しかしだ……。

「私は、ゼスのその細い身体、羨ましいなぁ……」

 私はそっぽを向いているゼスの背後に回り込むと、背中側からわしっと、小さな双丘を包みこんだ。手のひらサイズのそれは、小さいがなかなか良い柔らかさだ。

 私もむにむにする。


 そうすると、どういう訳かゼスの息遣いが弾んでくる。

「あっ……や……リリカ……」

 こ、これは!

 ゼスの双丘は敏感なのだ。それを初めて知った。


 もうここからは抑えが利かない。私はゼスを正面に向かせて、唇を重ねつつ胸を揉んだ。

「あっ、あっ。ちょ……」

 もう我慢できない。

「ゼス!」

「いゃあぁん」



 こうして、ふたりの夜は更けて行ったのであった。

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