第126話 マッシュポテトの混ぜ物

 今回も、残っている小イモを茹でてマッシュして、それを葉物野菜で包んで食べる、という朝ご飯だ。

 それを口に入れると、もったりとした食感の中に、シャキシャキとした食感も入っていた。

「ん? ゼス何か入れた? シャキシャキしてて美味しいんだけど」

「うむ。玉ねぎの良いものが売っておってのぅ。刻んで混ぜたのじゃ」

 これは美味しい。少しの辛味もあって、食が進む。昨日食べられなかった分、余計に食べてしまう。


「ほほほ。慌てずともよい。まだタップリあるでな」

「おかわり!」

 私はすかさずお皿を持って催促した。

「食欲のあるのは良い事じゃて。ちょっと待て」


 そんな感じで、あれだけたくさんあった小イモたちは、この数日ですべて食べ尽くしてしまった。我ながらよく食べられたものだ。

「次は別なものを買ってこようぞ。なんぞ希望があるかの?」

 ゼスの問いかけに私はすかさず反応した。

「じゃあ買い物行きましょ。肉が欲しいわ」


 我ながら現金である。

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