第123話 今日明日は休みに

 と言う事で、今日の所は言葉に甘えて休む事にした。

「その調子では、明日も休む必要があろう。騎士団へはワシが連絡をつけるで、今日と明日はゆっくり休め」

 ゼスは心配してか、明日も休めと言っていた。確かに本調子ではないし、ここ数日でドッと疲れが出たのはその通り。やはりここは休むべきだろう。

「じゃあゼス、騎士団へ連絡をお願いしていいかな?」

「もちろんじゃて。愛しき姫騎士の不調とあらば、苦労はいとわんよ」

 ゼスならではの言い回しだが、ずいぶんと歯の浮くようなセリフである。


 ともかく寝巻きを着替えてシーツを取り替えて、スッキリした気分でベッドに入る。薬も効いていて、不快感もそれほどではない。よく寝られそうだ。

「しばし同衾どうきんは無しじゃな。残念じゃが仕方あるまいて」

「ゼースー?」

 私の注意の言葉に圧を感じたか、そのままゼスも自分のベッドへ潜り込んだ。

 まったく油断も隙もない。


 こうしてひどい1日が終わって行く。それでもゼスのおかげで、なんとかやれそうな気がした。

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