第216話 百合キスその2

 さらにキスは続く。

 私が抵抗しないと確認が取れたのか、ゼスは座っている私の膝の上に乗り、額にキスをしだした。


ちゅっ ちゅっ


 もうこうなったら私も抗えない。ゼスの柔らかな唇の感触とキスによる快楽の効果で、身体の力が抜けていく。


 そしてゼスは、私の鼻にキスを一度してから、私の唇に自身の唇を重ねた。柔らかくしっとりとした唇の感触を味わいつつ、目を閉じてその動向を受け入れる。

 上唇を唇でつまんで吸い、次は下唇を唇でつまんで吸い、たっぷりと時間をかけて私の唇を愛撫する。


 そしてさらに唇を重ねて、今度は舌を差し入れてきた。最初は舌先だけを突っつき合い、次第に舌全体をからめて、粘膜のすり合わせを行う。もうこの時点で私はなすがままだ。

 ゼスの細い腰に私は腕を回し、ゼスは私の首筋に腕を回す。響くのはなまめかしい粘液の交わされる音だ。

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