第217話 百合キスその3
ゼスはひとしきり口づけをして、唇を離して身体を少し離す。ひと息深呼吸してから、その愉悦にひたる感想を言葉にする。
「ふふ。ふふふ。良き。良きぞ、リリカ。これが欲しかったのじゃ」
恍惚の笑みを浮かべて、熱に浮かされて言葉をこぼす。
しかし熱に浮かされてるのは私も同じ。キスという初めての快楽に脳髄までとろけ、私の頭は熱くてボーッとしてしまう。
私はゼスを抱きしめて、おねだりをする形になった。
「も……もっと……」
ゼスの頭を引き寄せて唇から迎えに行き、口づけを私の方からする。柔らかい唇がもみくちゃにされ、口の周りは唾液でべっとりだ。
今度はゼスが行動を起こす。
私を押し倒してベッドに横たわらせると、舌を差し込んできてからませる。「ぢゅっ ぢゅっ」といういやらしい音が響き、興奮は最高潮に達する。
「も、もう、辛抱たまらん!」
服を脱ぐゼス。
私の服も前をはだけさせ、首筋から胸から、あらゆる所に唇をはわせる。
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