第133話 フルーツサラダ

「ふあぁぁ。もう少しイチャコラしたかったのぅ」

 ゼスがボヤくが、そこはピシャリと抑える。

「そんな事を言ってないで、朝ご飯の準備をしましょ」


「そう言えば体調の方はどうじゃ?」

「だいぶ収まったわ。ありがとう」

 ゼスのおかげで、なんとか体調は戻ってきた。まだ本調子ではないが。ともかくゼスには感謝を言う。

「何を言っておる。体調不良の時にサポートできなければ、付き合いも何も無いじゃろうに」

 至極ごもっともである。


 そんな訳で買い出しはゼスに行ってもらったので、とりあえずそれを食べる事に。フルーツ類が多かったので、カットフルーツと葉物野菜のサラダである。

「うん。瑞々しくて美味しいわ」

 私が感嘆の声を漏らす。ゼスもそれに合わせて語りだす。

「近くに良き果物屋があってのぅ。これがまたハリがあって美味しそうじゃったので、買ってきたのじゃ」

 なるほど。ゼスの目利きはここでも活きるか。

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