第160話 晩ご飯はピカタ
なかなか良い服も買って、帰宅をして、これから晩ご飯の準備だ。
「ゼス? とりあえず何を作ろうか」
私の問いかけに、ちょっと間を置いてから反応するゼス。
「ふむ……。今日はちょっと豪勢に行こうかの」
そこの所は、ゼスに任せよう。
買ってあったフルーツ類は、食べやすい形に切り分けておく。それから塩漬け肉は、包丁で食べやすい一口サイズに切り分け、小麦粉をまぶしてから溶いた卵にくぐらせる。その肉をフライパンで焼いている間に、イモも蒸して柔らかくしておく。
手際がいいのは、ゼスの料理の特徴だ。本当によどみなく動く。
そんな所でできあがったのが、豚肉のピカタに蒸しイモとカットフルーツを添えた、なんとも豪勢な食事だ。これは食欲をそそる。
「では、いただきます」
「どうぞ、なのだ」
うん。ピカタはいい塩梅の塩加減で、卵のコクが肉とマッチしている。添えてあるイモもフルーツも、彩りと美味しさを添えている。大皿一品料理でもバランスが良く、これだけで満足ができる。
「やっぱりゼスの作る料理は美味しいわね。もう胃袋鷲掴みよ」
「ぶほほほ。良きかな良きかな」
こうして、一日が終わって行くのであった。
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