第4話 自信がつく

 そしてある程度の年齢に差し掛かった所で、私はある事に気づいた。

 同年代の門下生と勝負をしても、私が負ける事はかなり少なくなり、たまに手合わせする師範代とも良い勝負をするようになり、私は手応えを感じていた。


 つい先日、師範代と十番勝負をする事になり、結果は十戦して四勝六敗。負け越したとは言え、なかなかいい勝負ができるようになっていた。

 その師範代も、「最近メキメキと強くなって行ってるなぁ」と、感嘆の声を漏らしていた。


 私はさらに自信をつけ、さらに木剣を振るようになった。反復する型はキレを増し、他の門下生たちからは「キレイだよなー」と賞賛された。私はとても充実していた。

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